流域概要

神通川の源流部は、3,000m級の山々が連なる北アルプス連峰と呼ばれる高山地帯のため、植生が乏しく日本有数の山地荒廃地であり、下流域に流出土砂による幾多の災害をもたらしてきました。神通川上流域は、中部山岳国立公園の一角をなす豊かな自然と、奥飛騨温泉郷などの温泉地が地域経済の要となり、多くの観光客が訪れています。
そのため神通川水系砂防事務所は地域住民をはじめ、観光資源及び観光客の安全・安心の確保への対策として、重荒廃地において緑の復元、土砂生産の抑制調節、災害要援護者施設対策などの事業を年間を通して促進しています。
また、この地域は多雨・多雪地帯であり、積雪期間が長く、年間を通して事業を進めるために工夫しながら工事を行う必要があります。特に自然環境の厳しい冬は、積雪対策を考慮して事業を行っています。

流域概要図

流域概要図
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グラフ

気象庁:栃尾観測所2008年の平年値(気温、単位:℃)

奥飛騨地域の安全・安心な生活を守る工事

奥飛騨地域の工事現場では、施工業者が地域の特徴を活かした施工方法を考え、奥飛騨地域の安全・安心な生活を守っています。