資料

羽越水害(昭和42年8月28日洪水)
 昭和42年8月26日頃、沿海州北部から南下してきた冷たい高気圧と南の太平洋高気圧の間に停滞していた前線がやや活発となり、この前線上発生した低気圧が26、27日と28、29日と次々に新潟県下越地方を襲い、新潟県北部から山形県にかけて未曾有の豪雨をもたらした。特に28日、29日の低気圧によるものがその豪雨の大部分を占め、荒川流域で約440mm/2日の雨量を観測した。
 基準地点花立において約8,000m3/sのピーク流量が発生し、未曾有の洪水となった。荒川流域では、死者・行方不明者90人、全壊流出家屋1,056棟、半壊・床上浸水1,958棟、総被災棟数11,095棟、総被害額は約225億円(被害額は昭和42年当時)となった。
 新潟県岩船郡神林村には、当時水防活動や救助活動に人力を尽くし、殉職された消防団員8名の碑が残されている。

羽越水害時の総降雨量分布

流域氾濫区域図