第1回 荒川水系流域委員会 議事概要


日時: 平成13年2月28日(水)午後1時〜3時
場所: 荒川町 高勇会館 2階「平安」

1.会議の概要

1) 事務局より委員の紹介【資料-1】と設立趣旨説明【資料-2】をおこなった。
2) 事務局より「荒川水系の概要」「新しい河川整備の計画制度」の説明をおこなった。
3) 荒川水系流域委員会の設立趣旨は了解された。
4) 議事に入る前の報道関係者へ下記事項をお願いした。

1. 議事に入ってからのカメラの撮影。
2. 議事の(4)「委員会の公開」の審議時間での一時退席。

5) 事務局より規約(案)【資料-3】の説明をおこなった。
 規約案等に対て意見・質問と事務局の回答は以下のとおり。

Q: 第3条の目的で委員会の目的は、意見を述べることを目的とするとなっているが、河川整備計画決定との委員会との関係を教えていただきたい。
A: 今回の流域委員会では、事務局から提案した原案の検討、地域住民の意見聴取方法を検討し、地域の意見を入れた整備計画(案)を検討していただきます。その案に対し地方公共団体の長の意見を入れた形で決定となります。今回の流域委員会では案を示していただく。
Q: 規約案は承認された。

6) 会長選出

規約第6条に基づき、委員の互選により大熊孝氏が会長に選出された。


2.議事の概要
1) 事務局より「荒川水系【直轄区間】の整備の現状」の説明をおこなった。
  意見・質問と事務局の回答は以下のとおり。
Q: 荒川の整備状況の年表一覧表が欲しい。
A: 配布資料に入っています。2) 公開について事務局より【資料-4】の説明をおこなった。
  意見・質問と事務局の回答は以下のとおり。

スチールカメラは支障がないのではないか。テレビカメラの場合は発言者が特定されるが、スチールカメラまで規制する必要はないのではないか。
7番目の項目の一般傍聴人に関することで、傍聴は会長の許可を得るということになっているが、具体的に一般住民の方が聞きたいと来た時、どのように事前に許可を得て手続が行われるのか。
9番目の委員会での発言について、個人名を挙げて報道しないよう要望するというが、個人名とはどの程度の範囲の個人名なのか。個人と法人とか、例えば町長さんの発言は個人なのか、個人名の範囲が若干あいまいである。
公開の考え方は、少しかた過ぎて、窮屈過ぎる。荒川だけにもう少しソフトな、柔軟性のある委員会であってしかるべきではないか。
2回目以降の公開の考え方の5番で、内容によっては非公開とする、それから傍聴者の制限等々ありますが、荒川流域の住民の方々はもっと柔軟に対応できる住民だと私は信じている。
傍聴は委員長の許可が要るというのは、出にくいのではないか。一般的には、来たいときに来て、そこで聞けるというような形の方がいいのか、会長の許可とか、あらかじめ申し込むという方法でない方が開かれた会議という点ではいいのではないか。
9番は、要望するということなのでいいと思う。個人名というより、委員名を挙げて報道しないようにすると修正したほうがよい。
2番の会議開催で、会議開催は記者クラブを通じて事前案内するということだが、ホームページ、その他メディアを通じて積極的に会議の開催は事前に知らせるということか。

以上の意見を受け、公開については以下の通り修正された。

2) 2回目以降における公開の考え方



1. 原則公開とする。
2. 会議開催は、報道関係者に記者クラブを通じて事前案内するほか、羽越工事事務所HPを活用し事前案内を行う。
3. 委員会資料は報道関係者に配布する。
4. テレビカメラによる撮影は議事に入ってからご遠慮いただく。
5. 内容によっては非公開とする。(プライバシーに関わる事項等、情報公開にそぐわない議題が予想される場合)。決定はその都度委員会が決める。
6. 委員会での発言は委員と事務局のみとする。
7. 会議の公開は会議の傍聴を認める事により行い、報道関係者と地域住民を対象とした一般傍聴人とする。なお、会場の都合により人数制限が生ずる場合は傍聴に制限を行う。
8. 記者会見は報道関係からの要望があった場合会長が実施する。
9. 委員会での発言について委員名をあげて報道しないよう要望する。
10. 議事要旨は各委員が確認して羽越工事事務所HPで公開する。

3) 事務局より今後の進め方について【資料-5】の説明をおこなった。
  意見・質問と事務局の回答は以下のとおり。
Q: この整備目標に関する「環境」について具体的にはっきりわからない、環境についてはどのように話し合うのか。
A: 環境については、荒川の現在の水の利用、河川空間の利用、動植物の生息の状況、水質の問題、そういう現状をお示しして把握していただきます。その後に環境を保全、維持していく目標を設定し、それらに沿うような形で工事・河川維持の実施する内容について検討していただく予定にしています。
Q: 荒川はまだ空間管理計画や水環境などの計画はできていなかったのか。
A: 空間管理計画はできております。
Q: 審議日程については、整備計画の作成は13年度内か?、いつごろできるのか。また、この整備計画を検討している最中にそれと整合性を合わせるために他の、例えば農林省関係の工事でおくれることがあり得るのか。
A: 整備計画については、事務局としては平成13年度中に策定したいと考えております。日程と委員会の回数は、今後の審議の中身で変わってくることでなので審議の過程の中の問題だと思っております、農水省の事業等がおくれるとかとは、また違う項目と思われる。
Q: この計画ができるまでが我々委員の任期ということになりますか。それとも20年、30年間……。
A: 整備計画を13年度に策定したいと考えておりますが、今後、この委員会の中で最終的には議論していただき、この委員会を残して意見を頂戴する場にしていく方法もあろうかと考えております。
Q: 継続的なものでなければしっかりしたものが出ないのでないか。行方は追っていかなければならないのだろうと思う。ぜひ継続的にやっていただきたい。
Q: 具体的な審議方法の中の整備に関する事項の(1)の方はわかるが、(2)の河川維持の目的、場所審議とあるのはよくわからなない。
A: 河川維持ということですので、河道内の樹木の管理方法、河川の洪水等の情報を地域の皆様に提示する方法、水防団の方等の連携について提案させていただいて、それを審議していただく、ことを考えております。
A: 維持管理は検討していかなければならない重要事項だと思います。
治水にしても、もう既に工事が進んでいますし、横川ダムも今やめろなんていう話はできない、既に動いているものはそれで私は認めていかなければならないだろう。ゼロから出発ではないと思っております。
Q: 地域の意見聴取の方法は今後進めていく中で具体的な方法は考えるということなのか。
A: そのとおりです。
A: 地域の意見聴取の例が挙がっていますけれども、フォーラムみたいなのを開いて地域の皆さんに知っていただいてご意見をいただくといったようなことも方法の一つとしてはあると考えている。

4) その他

本委員会の委員は個人としての参加が原則であるが、地域代表の関川村長、小国町長に限り助役が来られた場合は代理として認めることとなった。