本業務は、「河川水辺の国勢調査」の一環として、荒川における魚介類・底生動物の生息実態の把握を目的とした業務である。
業務を実施するにあたり、荒川の環境をよく把握し、従来見落とされていた荒川頭首工湛水部のような環境要素を調査範囲に加えることを提案するなどし、荒川の魚介類相、底生動物相の解明に貢献した。また、事務所や漁協との連絡を密にとり、現地の状況に応じた調査の実施体制をとり、作業の効率化に努め、漁具漁法の工夫などにより調査精度の向上を図った。
マニュアルの仕様以外に、捕獲した個体の大きさの計測や、環境との結びつきについて整理するなど、今後の事業の実施において必要となる基礎情報の蓄積に努め、学識経験者からも高い評価を得ることができた。