関川流域委員会第4回WG議事要旨
日時 : 平成15年8月1日(金) 10:30〜12:30
場所 : ホテル センチュリーイカヤ
1.概要
 住民意識調査の具体的な内容、調査対象世帯抽出方法及び事前広報等について議論し、概略のワーキンググループ案をとりまとめるとともに、第1回専門分科会に向けた作業手順等について合意した。 

 

2.住民意識調査について
全体について
( 1 ) 調査は、心理プロセスに関する部分、現状の評価に関する部分及びクイズ(知識を問う部分)の3つから成るであろう。
( 2 ) 「○○すべきである」「○○すべきでない」といった、具体的なことに関する今後の方針などについては、今回の調査の趣旨からはずれると思う。その前の段階(例「○○を危険だと思っている」「○○を不安に思っている」)を知ることが今回の調査の趣旨である。
心理プロセスに関する部分(資料−10)について
( 3 ) 既往の調査結果によると、節水に関する質問への回答は、一般に誰でも同じようになる傾向があるが、「合成洗剤は使わず、粉石けんを利用している」か質問すると、回答がばらつく傾向が見られる。
( 4 ) 「ゴミ減量化に向けた買い物袋の持参」は、実際にはあまり効果がないと思うので、「ゴミの分別」に関する質問に替えてはどうか。
( 5 ) 現状(過去)の評価とは別に、「今後の河川整備には流域住民の意見が反映される」と思うか質問すべきではないか。
現状の評価に関する部分(資料−11)について
( 6 ) 「泳ぎたい」「食べたい」といった「希望」を「現状の評価」の中に位置づけるのは難しいと思う。
( 7 ) 「水が透明」「水が濁っている」よりも、「水が澄んでいる」「水が澄んでいない」の方が良いのではないか。
( 8 ) 一般的に日本の川は短いので、上流に雨が降った場合、一気にその水が下流まで押し寄せてくるため、水害が多く、大きな洪水が起きやすいと言われている。このため、「川が短い」と思うか問うことにより、洪水・水循環に関する認識が明らかになるのではないか。
( 9 ) 「川の流れが急で短いと思うか」と説明されれば分かるが、単に「長い」「短い」では分かりにくい。
(10) 「グランド」よりも「広場」の方が良いのではないか。
(11) 「ボートイベント」という表現は分かりにくいのではないか。
(12) 「水害時に堤防が安全」というのは分かりにくいので「水害防止に堤防が役立っている」「水害防止に堤防が大きな威力を発揮している」といった表現に修正すべきである。
(13) 「安全である」という問いは包括的な問いであるので、一番下の「親しみがある」等のところへ移動すべきである。
(14) 保倉川などの支川があるので、「川のカーブが多い」「川が直線的」との問いは残すべきであろう。
クイズ(知識を問う部分)について
(15) クイズの数としては、20問くらいが適当だと思うが、WGメンバーから提出されたクイズ候補は合計で50問以上あった。このため、比較的難しいと思われるものを削除するなどして35項目に絞ってみたのが配付した「クイズ設問候補」である。これらにWG参加者が実際に回答してみることにより難易度を評価し、バランス良く20問程度に絞り込んではどうか。(絞り込みに当たっては、WG参加者は関川及び水に関する知識が比較的豊富であると考えられることを考慮する必要がある。また、出題分野が偏らないように配慮する必要がある。)
(16) クイズ設問候補の29番の「水質汚染に寄与している」との表現は「水質汚染に悪影響を与えている」等に修正すべきである。
調査対象世帯の抽出について
(17) 事務局案は調査対象世帯が3,500世帯くらいということであるが、質問項目が百数十で、回答の選択肢が各4〜5つであることから、統計的に必要な世帯数は満たしていると思う。
(18) 春日新田と夷浜については、抽出された他の町内会の世帯数とのバランスの観点から、100世帯程度抽出すべきではないか。
調査実施方法について
( 19) 町内会長の意向等によっては、1015軒単位等の組長に、事務局から今回の調査の趣旨説明等を行う必要があろう。
事前広報について
( 20) 全戸配布の市町村の広報に事前に掲載することは、宣伝の観点から重要であろう。
( 21) 広報については、余計なことを書かずに、「アンケートにご協力ください」などとしてはどうか。
 3.今後の予定について
( 1 ) クイズの選定案と広報案(300字程度の修正案)を後日事務局を通じてWGメンバーに照会する。
( 2 ) 第7回流域委員会の開催日については、9月17日、29日を候補日として調整を進めるものとする。
 4.その他
( 1 ) 関川上流には、人々がバーベキューを行ったり、芝生の上で団らんしたりしている広場が河川敷にあるが、稲田より下流にはない。
 
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