「三次元モデルを用いた施工計画」
姫川の水位等を観測している山本観測所において、平成26年8月に岩盤崩落が発生したため、岩盤斜面にもたれ式擁壁を施工する災害復旧工事ですが、現地地形の起伏が大変激しいことから、完成形がイメージできるよう三次元モデル化を図るため、3Dレーザースキャナーによって地形データを取得し、3DCADにて構造物を立体モデル化することによって施工計画に反映させ、作業の効率化を推進しており、今日、生産性向上に向けて取り組まれているCIMの先駆的な事例であり、他の現場でも参考にしていただきたい。 |
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「土留工の比較検討と既設橋脚への
コンクリート増厚工のひびわれ防止対策について」
国道8号の糸魚川市歌地区に架かる洞川橋1橋脚の耐震補強工事ですが、施工箇所の地形が急峻で狭隘なため、また、搬入路が急勾配・急カーブなことから、土留工の施工においては色々な制約があり、各種工法を比較検討し、制約条件をクリアーする円形ライナープレートを用いた土留工法を提案、コスト縮減と工期短縮を図っています。
また、既設RC橋脚の耐震補強として、コンクリート増厚というクラックの発生しやすい施工となることから、各種ひびわれ防止対策について検討し、効果的な取組について提案されたもので、同種工事に参考となる事例です。
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「上越三和道路工事連絡会で行った
現場体験・見学会について」
昨今、建設業界で喫緊の課題となっております担い手確保に向けていかに建設業に関心を持ってもらえるかを念頭に、現場見学会の内容を体験型にして、参加者の興味・関心を引き出した事例です。アンケート結果でも、「参考になった」が77%と高い数値を得ています。
今後、担い手確保に向けて、他の工事現場でも本事例を参考に現場見学会の開催に取り組んでいただきたい。 |
第一線で働く若い人たちが安心して働ける環境作りを |
荊木安全協議会副会長((株)上越商会取締役社長)は、「私たち建設業界を取り巻く環境は、大変難しい時期を迎えており、全国的に地域間格差が広がっているという風に聞いています。安定的な予算を確保していただき、私たちが中長期にわたって見通しの持てる地域建設産業に育てていただきたい、それが、第一線で働く若い人たちが安心して働くことのできる環境づくりになるのではと考えます。」と、地域をまもる建設産業の発展を訴え、閉会の挨拶を行いました。 |