長生橋1
長生橋1
長生橋全景・上流から
 大手大橋を横切って堤防の上をさらに下ると、水道タンクの名で呼ばれる高さ41.9mの旧配水塔。今は使われていない。また、この辺は戊辰戦争で長岡を攻め落とした西軍が信濃川を渡河した戊辰戦跡。
 堤防を引き返してくると、長生橋の全景が見える。その姿は実に雄大。山並みのようにトラスが連なる構成は見事に空間と調和して息をのむほどの美しさ。今の橋は昭和12年10月20日に完成した13連の下路式ゲルバー鋼構橋。
 長さ850m、橋脚の基礎深さ12mの橋は、当時の日本の橋梁建築の粋を集めた傑作。長生橋の歴史は地元の住人広江椿左衛門が中州を利用する架橋の計画にはじまる。明治9年(1876)l0月、大橋・小橋に分けて完成したが、洪水のたびに流失、復旧をくり返した。大正4年(1915)、一本に繋がって架けられた橋は、日本一長い木橋として有名になった。
長生橋1
旧配水塔・「水道タンク」の名で市民に親しまれた。(写真提供新潟日報社)
長生橋1
明治9年に完成した最初の長生橋・人力車が多いのが目立つ、右側が上流(所蔵、長岡市立中央図書館)