1.所在地・・・・・ |
長野県南安曇郡安曇村上高地地先 |
2.渓流名・・・・・ |
信濃川上流水系梓川 |
3.施設名・・・・・ |
釜ヶ淵上流砂防ダム |
4.施工期間・・・・ |
昭和11年度〜昭和19年度 |
5.主な諸元・・・・ |
堤高29.0m、堤長79.0m、堤立積13,200m3、貯砂量2,100,000m3 |
6.PRポイント・・ |
釜ヶ淵上流砂防ダムは、中部山岳国立公園特別保護地区に指定される景勝地上高地の玄関口に位置し、焼岳四堀沢や上流域からの流下する膨大な土砂流出を防止(調節)するとともに、大崩壊地の脚部固定する基幹ダムとして設置されています。
昭和初期の砂防技術の総力を結集して築造された我が国初めてのアーチ式砂防ダムであり、天端及び表法の築石施工の優秀さは、景観とマッチし、特筆に値するものです。 |
7.主な災害・・・・ |
大正4年6月焼岳大噴火による泥流は大正池出現
昭和37年6月焼岳噴火、負傷者2名
昭和38年10月集中豪雨による土石流
昭和54年8月台風11号による集中豪雨で土石流発生 |
8.災害状況・・・・ |
(昭和54年8月)
台風11号による集中豪雨は、連続雨量285mmに達し、国県道、河川等に被害。
上高地では、梓川に膨大な土砂が堆積すると共に、各支渓流から発生した土石流が県道上高地公園線を寸断し、約3,000人の観光客が足止めされました。 |