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基本用語
集水域(しゅうすいいき)
 ダムの集水域とは、ダム上流で降った雨が最終的にはダムに流れてくると想定される範囲の面積を指します。
なお、流域とはある河川への雨水の供給源となる地形的区域をいいます。
集水域
洪水調節(こうずいちょうせつ)
 ダムに洪水で発生する流量を貯めて下流の川の水量を減らすことを言います。
ダム放流量を制御しながらダム貯水池に洪水で発生する流量の一部または全量をためることで、ダム下流域の水位低下を図り、洪水被害を軽減します。
洪水調節説明(ダムなし) 洪水調節説明(ダムあり)
洪水調節開始流量(こうずいちょうせつかいしりゅうりょう)
 ダムの洪水調節操作を行う目安となる値です。
ダムへの流入量がダム毎に定めてある洪水調節開始流量以上になると、洪水時の操作(洪水調節)を開始し、ダムで水を止めて下流に流れる水の量を抑えます。
諸元用語
ダム用途解説
洪水時最高水位(こうずいじさいこうすいい)
 洪水時、貯水池に貯めることが出来る最高の水位です。
平常時最高貯水位(へいじょうじさいこうすいい)
 ダムの目的の一つである利水(発電・水道・かんがい)に使用するため、貯水池に貯めることが出来る非洪水期(10月〜6月)の水位です。
最低水位(さいていすいい)
 貯水池の運用計画上の最低の水位です。通常これよりも下に貯留される水は利用することができません。
総貯水容量(そうちょすいようりょう)
 堆砂容量、利水容量、治水容量を合計したものを指します。
治水容量(ちすいようりょう)
 洪水が起こった時のために、一時的に水を蓄えるための容量です。
洪水期(7月〜9月)と非洪水期(10月〜6月)とで治水容量は変わります。
洪水期では、洪水が起こった時により多くの水を貯えられるように、ダムの貯水位を低く保って治水容量が多くなるように調整しています。
利水容量(りすいようりょう)
 飲み水などの生活用水や、工場で使うための工業用水、その他人々の生活を豊かにするために使われる水を蓄えるための容量です。
洪水期(7月〜9月)と非洪水期(10月〜6月)とで治水容量は変わります。
堆砂容量(たいしゃようりょう)
 一定期間(一般には100年間)にダム貯水池に堆積すると予想される流入土砂を貯える容量のことを言います。
流入量(りゅうにゅうりょう)
 上流からダムに入ってくる水の量のことを言います。
放流量(ほうりゅうりょう)
 ダムからゲートなどを利用して下流に流す水の量を言います。
貯水率(有効容量)(ちょすいりつ(ゆうこうようりょう))
 有効容量(最低水位から洪水時最高水位までの容量)に占める貯水量の割合のことを言います。当サイトではこの値を貯水率として表示しています。
貯水率(有効容量)=(当該時刻の貯水量)÷(有効容量)×100
ダムの形式・目的
多目的ダム(たもくてきだむ)
 ダム事業の目的としては、洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電、用水補給(上水道、工業用水、かんがい)などが挙げられ、一つのダムでこれらのうち複数の目的を有するものを多目的ダムと呼びます。
北陸地方整備局が管轄する7つのダムはいずれも多目的ダムに分類されます。
重力式コンクリートダム(じゅうりょくしきこんくりーとだむ)
 貯水池の水の重みやその他の荷重を堤体の重さによって支えるコンクリート製のダムのことを言います。コンクリートダムとしては最も一般的なものです。
大石ダム、横川ダム、大町ダム、宇奈月ダムがこの形式のダムです。
複合ダム(ふくごうだむ)
 重力式コンクリートダムとロックフィルダムなどを組み合わせて造られる型式のダムです。 コンバインダムとも呼ばれます。
大川ダムがこの形式のダムです。
ロックフィルダム
 堤体のうち、荷重に対する堤体の安定性を受け持つ部分が、主として大きな岩石によって盛立てられているダムをいいます。
遮水部分は、土質材料を用いて堤体内部にコア部として配置されたり、アスファルトやコンクリートを用いて堤体の上流側表面に配置されたりします。
三国川ダム、手取川ダムがこの形式のダムです。