手計算によるダム操作訓練実施!
大町ダムでは12月15日(火)に手計算によるダム操作訓練を実施致しました。この訓練は「管理用制御処理設備(通称ダムコン)」が正常に動作しなくなった事態を想定したもので、職員がダム貯水位を観測し、その貯水位をもとにダム流入量や放流量を手計算により算出し、洪水吐けのゲート開度を決定するダム操作訓練です。
講師に防災エキスパートの市山氏を迎え、技術系職員6名が参加して、昨年は洪水期の訓練であったため、今回は非洪水期に行い、より想定の幅を広げながら実践さながらに行いました。
いざというときに、迅速・確実な対応ができるように今後も継続して訓練に取り組んでいきます。
訓練概要
1.貯水位読み取り訓練
参加者全員で正副水位計および量水板から貯水位を読み取り、現状を確認。
2.手計算訓練
●設定条件
・ダムコンが落雷の影響により「情報表示板」「表示監視端末装置」がダウンしたものとして実施。
・与えられるデータは貯水位のみである。(職員が目視により貯水位を観測)
・訓練の貯水位は予備放流水位(EL898m)からスタートし、常時満水位(EL900m)を超え、ただし書き水位(EL902.8m)を超えるものと想定。
・ダム放流量は、流入量が200〜1500m3/sの間で増加している時は「定率放流量表」により制御する。
・常用洪水吐ゲートの操作は「貯水位・開度・放流量一覧表」により目標放流量に応じたゲート操作を行う。
・ただし書き水位を超えたら「ただし書き操作 水位・ゲート開度、放流表」により非常用洪水吐ゲートを操作する。
●訓練配置
コントローラの指示のもと観測係、水文係、操作係の3班がローテーションしながら役割を交代し訓練
【観測係】コントローラから示された10分毎の貯水位を水文係に伝達
【水文係】貯水位から貯水量、流入量を計算、当該流入量に見合う目標放流量を決 定し操作係に伝達
【操作係】目標放流量からゲート開度を決定
訓練で気づいた点
・正副水位計の設置位置が高く、目盛りが読みづらいため、デジタル表示板を追加するなど工夫が必要
・量水板が小さく、遠方からでは目盛りが読みづらいため、夜間でも読みやすいように量水板の改善が必要
訓練の様子 双眼鏡を使って量水板を見る職員
訓練で使用したハイドロ
問い合わせ先
国土交通省大町ダム管理所 管理係 TEL(
0261
)
-22-4511