第5回 すいりゅう・いきいき講座

高瀬渓谷3ダムめぐり 開催報告


2007.11.11 開催




 11月11日(日)に、第5回すいりゅう・いきいき講座 高瀬渓谷3ダムめぐりを開催しました。本講座主催のすいりゅう・いきいきネットワークの一員でもある、東京電力株式会社の管理する高瀬ダム、七倉ダムの2つのダムと、大町ダムの合計3つのダムと関連する発電所をめぐるバスツアーです。当日はあいにくの雨で、当日キャンセルの方も出てしまいましたが、44名の方にご参加いただきました。

 

■集合・出発

 大町ダム管理所に集合し、出発の会を開催。写真は東京電力株式会社高瀬川総合制御所の志村所長からのご案内の様子です。


 

■高瀬ダム

 大町ダムを出発し、東京電力の見学用バスで約25分移動し、高瀬ダムの天端(ダムの上面)に到着。高瀬ダムに向かうにつれ霧が濃くなり、上流の山々は望めませんでしたが、ロックフィルダムでは日本一の高さを誇る高瀬ダムの実物を見る中で土木構造物の長大さを実感いただきました。


 

■新高瀬川発電所

 高瀬ダムを下流側に移動して約5分程度ところに、高瀬ダムから下流の七倉ダムへ流す水を使って発電を行う地下発電所「新高瀬川発電所」があります。高瀬、七倉、大町の3つのダムを使った「揚水式発電」についての説明をお聞きし、高瀬川の水を使ったクリーンな発電のしくみを理解いただきました。また、日本一の大きさのポンプ水車ランナ(直径6m、重さ156t)も見学しました。


■七倉ダム

 七倉ダムの天端へ通じる道路の通行は、日ごろはダム関係者のみに限られます。
この日は特別にご配慮いただき、天端へ直接出るルートを経て見学させていただきました。高瀬ダムと同じ様式のロックフィルでダムですが、高瀬ダムに比べて材料がやや小さいなどの特徴も知ることができました。また、ちょうど霧が少し晴れ、多少山並みを望むことができました。



■中ノ沢発電所

 中ノ沢発電所は、七倉ダムの水を下流の大町ダムに流下させる際に発電を行っている施設です。日ごろは見ることはできない施設で、参加者限定の見学ルートでした。



■大町ダム監査廊見学

 大町ダムでは、情報館を見学したあと、ダムの内部に入り監査廊を経て、コンジットゲートを見学しました。管理する上で必要な様々な計器や施設を見学でき、大町ダムのもつ複数の役割を理解いただくとともに、コンクリートの塊でないことを実感いただきました。


 

 

■終わりの会

 大町ダム管理所佐藤所長よりあいさつをいただきました。今回のような見学がダムへの正しい理解の一環となればというお考えや、今後のすいりゅう・いきいきネットワークの活動にご注目ください、というお話をいただき、解散しました。