アルプスSABO NEWS

Date:
2010/10/29
奈川渓流再生工工事現場見学会を開催しました。
  10月22日(金)、松本市奈川小学校全児童40名と先生方や地元の方々を招いて、奈川渓流再生工工事現場において、松本市奈川支所主催で現場見学会が開催されました。
 最初に、松澤奈川支所長さんより、奈川は陸封型のサクラマスが遡上繁殖するなど、たくさんの魚が生息する自然の宝庫であり、その奈川を守り私たちが安心して暮らせるように、松本砂防事務所では多くの砂防工事を実施しているとの挨拶がありました。

 次に、当事務所吉田調査課長より、奈川においてサクラマスの行動調査を開始した経緯等について説明し、続いてサクラマスの行動調査を実施している調査会社の担当者より、奈川に生息している魚の種類について、実際に奈川で捕獲した魚を用いて説明するとともに、安曇漁業協同組合の高桑組合長さんよりサクラマスの雄雌の見分け方やイワナなどの特徴について話していただきました。

 また、山崎梓川出張所長からは、砂防ってどんなことをしているのか模型を使って説明したあとに、 なぜここで魚道整備が必要だったのか、サクラマスなど魚の遡上を助けるためにどんな工夫をしているのかなどについて説明させていただきました。
 児童の皆さんは、最後まで熱心に話を聞いてくれ、「魚は何で水に浮かぶの・・・」等々活発に質問もしてくれました。

 その後、いよいよ児童全員でサクラマスの産卵場造りを手伝ってもらい、そこにポンプを使って水を流すと、大きな歓声があがりました。
 さらに、約1000匹のイワナの稚魚を全員で放流した後、児童会長より現場見学会の感想を発表していただき、最後に松澤奈川支所長より、「奈川を再認識する上で大変有意義な見学会でした。」との閉会の言葉で現場見学会は終了となりました。
 児童のみなさんも大変喜んでくれたとともに、参加して下さった地元の方々からも、「このような見学会を是非また開いて下さい。」とお願いされるなど、好評を得ることができました。
サクラマス行動調査の話
サクラマスの産卵場づくり
水が流れてきて
歓声を上げる児童達
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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