アルプスSABO NEWS

Date:
2010/07/07
【地域の話題】上高地「山に祈る塔」慰霊祭が執り行われました。
 上高地バスターミナル横にひっそりと立つ「山に祈る塔」は、北アルプスで遭難し、亡くなられた方々を慰霊するために昭和37年に建てられました。
 今年も7月1日午前11時から、この塔の前で北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会(会長 菅谷昭松本市長)主催による慰霊祭が行われ、ご遺族や関係者約80名が参加しました。
  昨年6月からの1年間で北アルプス南部地区の山で発生した遭難は60件、亡くなられた方は8名だったそうです。「山に祈る塔」には北アルプスで遭難された方々の名前を刻んだ銅板が納められるようになっており、今年は新たに11枚の銅板が納められました。
 ご遺族の代表の方の挨拶では、ご子息の遭難時の関係者への御礼が述べられた後、昨年秋に起こった岐阜県警ヘリの事故に触れられ、遭難救助にあたる方々もまた危険と背中合わせで取り組んでいること、登山者は悪天候に無理をして登山をせず、引き返す勇気を持つことの大切さを訴えられていました。
  昨年北アルプス南部地区の山で亡くなられた8名の方々のご冥福を心からお祈りするとともに、今シーズンの山の安全を祈願いたします。
 
上高地「山に祈る塔」
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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