アルプスSABO NEWS

Date:
2010/06/09
【地域の話題】第64回ウェストン祭が開催されました。
 6月6日(日)、日本山岳会信濃支部主催による第64回ウェストン祭が、青空の下、上高地のウェストン碑の前で執り行われました。
 ウェストン祭は明治に日本を訪れ、日本人に登山の楽しさ、素晴らしさを伝えるとともに日本アルプスを世界に紹介した宣教師のW.ウェストンを偲んで開催されているものです。現在は6月第1日曜日に行われています。
 ウェストン祭では地元の安曇小学校代表による献花が行われた後、同校4年生から6年生までの生徒による合唱、日本山岳会信濃支部2代目支部長でもあった詩人の故尾崎喜八の詩の朗読等が行われました。
 また、ウェストン祭の前日に行われる、島々宿から徳本峠を越えて上高地まで歩く「記念山行」には今年は約200名が参加したそうです。事前踏査の時には倒木等があってかなり登山道が荒れていたそうですが、山行当日には関係者の協力により問題なく歩くことができたと感謝されました(なお、当事務所も微力ながら協力いたしました)。
 今年の講演では、日本山岳会の成川常務理事がご自身の体験等を交えながら、『山の日』を制定したいと訴えられました。この時、配布された『「山の日」制定協議会』のリーフレットには、『山の恩恵は渓谷の清流を生み、我が国を囲む海へと流れ、生きとし生けるものを育むだけではなく、豊かな心も育んできました。我が国の文化は、「山の文化」と「海の文化」の融合によってその根幹が形成されてきたと言われています。(中略)「山の日」は、日々の生活と文化に結びついた山の恵みに感謝するとともに、美しく豊かな自然を守り、育て、次世代に引き継ぐことを国民のすべてが銘記する日です。』とありました。
 これから上高地は本格的な夏山シーズンを迎えます。今年も多くの方々が安全に登山をされ、北アルプスの素晴らしさを味わって頂きたいと思います。
 
あいさつをされる
松本市の坪田副市長
残雪を抱える霞沢岳と六百山
子供たちの歌声が響く
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