アルプスSABO NEWS

Date:
2010/04/23
湯ノ入第2号砂防えん堤補修工事が完成しました!!
 平成21年7月から工事を行っていました「湯ノ入沢第2号砂防えん堤補修工事」の完成検査が平成22年3月23日に行われ、無事完成となりました。
 この工事は、長野県白馬村を流れる松川の上流の南股入川の支川の湯ノ入沢に位置し、雪崩等により損傷が激しい「湯ノ入沢第2号砂防堰堤」を補修する工事であり、北陽建設(株)さんが施工されました。
 工事箇所は中部山岳国立公園内であったため、自然環境、景観等に配慮して工事を進めていました。
工事にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

「湯ノ入沢第2号砂防えん堤補修工事」の監理技術者の中村敏幸さん、現場代理人の召田俊一さんよりコメントが届きました。
 当工事は姫川上流・松川支流の標高1160m付近の「湯ノ入沢」の最上流えん堤であり、平成6年12月に完成した「湯ノ入沢第2号砂防えん堤」の補修工事でありました。8月初旬から既設えん堤の取壊し作業を開始し、9月中旬より残存型枠の設置・コンクリート打設を開始しました。
11月初旬には降雪が予想された為、資機材の片付け・撤去を考慮すると、10月末にはコンクリートの最終打設を完了させなければなりませんでした。工程的には、かなり厳しいものがありましたが、予定通り無事完成する事ができました。常に土石流の危険と隣り合わせの現場であり、砂防工事の怖さと難しさを痛感しました。
 12月下旬から1月にかけて何回もの大雪に見舞われ、現場作業が出来ない日が何日かありましたが、現場全作業員の頑張りや工夫で、3月中旬に無事故・無災害で無事完成する事が出来ました。
 7月から3月までの長期に渡る工事となり、大変でしたが、沢山の事を学ばせて頂きました。最後になりましたが、姫川地区安全協議会の皆様にも多くの御指導ご協力を頂き御礼申し上げます。(召田)

 不帰剣に映える朝日の眩しさ・夕日に映える白馬鑓ケ岳を頭上に見ながら大自然の偉大さ、悪天候になると転石も流出する荒れ狂う沢の中で一喜一憂し工事を行ってきました。晩秋の山の頂に雪が降り工程を意識し、毎日の様に作業員と話し合う日々のなかで無事故で工事を完成させました。
 私がこの数年砂防工事を担当し学んだことですが、長い歳月を得た自然の営みに逆らわず自然界に同調し、天候・沢の変化を観察し勝負所を見定め施工する。この事が、中山間地における工事を体験した私が学んだ貴重な事柄であります。
 私たちと一喜一憂し工事を完成にご協力して頂きました皆様に心より感謝いたします。(中村)

  
施工前の損傷の状況
施工中
補修完了
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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