アルプスSABO NEWS

Date:
2009/11/20
扇沢シャッター付き砂防えん堤を開放しました
  これまでに数多くのコンクリートスリットえん堤が施工されていますが、自然の力による土砂調整を期待する施設であるため、現場の状況等により土砂を捕捉できない等施設の機能が十分に発揮されない施設も見られました。
  そこで、既設スリットに改良を加えてスリットの効果を確実に発揮させ、施設の機能向上を図ることを目的として「人為的操作を行う透過型のシャッター付きえん堤」が考案されたものです。
  当該施設は人為的操作により土砂管理を行うこれまでにない新たな施設であり、出水期にはシャッターを閉めておき土砂を捕捉し、非出水期には開いて土砂を徐々に流出させるものです。
  当該施設は全国でも初めての試みで平成19年度に既設の扇沢砂防えん堤に設置したものであり、その機能・効果については現在追跡調査中です。今回行われたシャッターのオープン(鋼管の取り外し)は設置後初めての試みであり、維持管理手間の調査を兼ねて行われたものです。
  鋼管取り外しの実施においては、ボルト締め付け部に砂が噛み取り外しに苦労する等、今後の改良課題がいくつか見つかりました。
  今後も引き続き機能・効果を検証し、現地を見極めながらより良い構造にして行きたいと考えています。
シャッター設置状態
クレーンによるシャッター(鋼管)の 取り外し
シャッター開放(鋼管取り外し後)
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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