アルプスSABO NEWS

Date:
2009/09/24
「姫川大出護岸その2工事」が完成しました!!(続報)
平成21年9月9日に完成検査が行われ、無事完成となりました「姫川大出護岸その2工事」を担当した北陽建設株式会社の現場代理人の太田克己さん、監理技術者の西澤邦彦さんより以下のコメントが届きました。

  昨年のような猛暑のない夏が過ぎ、ふと気づくとススキの穂も開き赤とんぼが飛び交うようになっていました。そんな初秋の9月9日、姫川大出護岸その2工事が竣工を迎えました。
  工事中は事故や災害もなく無事竣工できましたのも谷口所長をはじめ姫川出張所の皆様のご指導のおかげと感謝いたしております。

  さて、当現場は姫川支流松川の最下流、姫川と合流する付近で、巨石積護岸工・巨石張護岸工・根固工を施工する工事でした。
  着手したのは2月の中旬で当時施工箇所は雪で真っ白、雪を掻き分けながらの起工測量は手足もかじかみ泣きたくなりました。
  3月に入ると好天が続き雪も消え、希少植物の移植を行いようやく本工事着手の運びとなりましたが、この時すでに3月下旬にさしかかる頃で当然施工日数も少なくなっており、より効率よく施工を進めていかなければなりませんでした。そこで試行錯誤をしながらいくつか工夫し施工しました。
  そのうちから2つほどご紹介させていただきます。

  1つは、巨石積護岸工の背面掘削勾配を設計の1:0.5で掘削した後、崩落防止のためにモルタル吹付(当社の得意とする分野です)を仮設し作業員の安全確保をはかりました。これにより作業員は転石等の肌落ち、崩落もなく安心して施工に専念出来た為施工能率のアップにつながりました。

  2つめは巨石積工の石をいかに安全にまたスピーディに運搬、設置するかという観点から、吊金具を考案、作成し施工に使用しました。1号から改良を重ね3号でようやく売れそうなくらいの物が出来たと思います。
  現場からはワイヤーの痛みがほとんどなくなった、玉掛け作業がスムーズに出来ると好評でした。ちなみに3号は巨石張護岸工対応型(φ1.0m用)も製作し使用しました。
  3号吊金具の活躍で巨石積工の施工能率も向上したことと、気象条件等にも恵まれたおかげで工期内に施工を完了出来たと思います。

  また、施工完了時には姫川漁協さんにお願いし、しろうま保育園児たちとイワナの稚魚を松川本流に放流しました。はしゃぐ子供たちと一緒になって童心にかえり楽しい時間を過ごすことができました。

  最後に姫川地区安全協議会の皆様にもご指導、ご協力いただき御礼申し上げます。
  また皆様の工事が無事故、無災害で完了されますようご祈念申し上げます。
モルタル吹付した切土法面
3号巨石吊金具
イワナ放流の様子
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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