アルプスSABO NEWS

Date:
2009/09/11
(社)建設コンサルタント協会・現地検討会が行われました
  社団法人建設コンサルタント協会・技術部会の『砂防・急傾斜専門委員会』の皆さんによる現地検討会が当事務所管内の松本市上高地及び奈川地区の渓流・砂防施設を対象として開催されました。協会の砂防・急傾斜専門委員会では、会員の砂防技術の向上、知識の修得を目的として現地検討会を毎年開催しており、今年で3回目になるとのことです。
  今回は、景観や環境に配慮した砂防施設の整備、歴史的砂防施設とその保存の取り組みをテーマとし、当事務所管内において開催の申し入れがあったもので、砂防に関する調査・計画に携わる第一線の技術者、約40名の皆さんが主に東京や大阪から参加されました。
  現地は、上高地河童橋の近傍にある「五千尺沢えん堤」、同じく上高地内の「釜ヶ渕えん堤(登録有形文化財指定)」、「産屋沢(昨年に土石流発生)」、さらに奈川地区の「金原えん堤」を視察していただきました。
  各現場では、過去の災害発生や荒廃状況といった現地の概要、各施設の役割や特徴、景観や環境への配慮などの施設整備・補修にあたっての留意点等について説明し、意見・質問に応えるという形で検討会を進めました。参加された皆さんは配布資料と現場を照らし合わせて見たり、写真に撮影されるなど熱心に視察されていました。
  今回、当事務所管内を対象に開催されたことで、このような取り組みを通じて砂防技術の研鑽・向上の一助、ひいては当地域における土砂災害の防止、安全・安心の向上に結びつけば幸いです。
産屋沢(松本市上高地)
金原砂防えん堤(松本市奈川)
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