アルプスSABO NEWS

Date:
2009/06/17
【土砂災害防止月間の取り組み】上高地砂防公開セミナーを開催しました
 6月13日(土)松本市安曇の上高地小梨平において、「上高地砂防公開セミナー」を開催しました。上高地は雄大な山岳景観と手つかずの自然に接することのできる日本を代表する景勝地ですが、一方で周囲の山々からの土砂流出が絶えず、大雨による土石流災害に何度も見舞われています。
  そこで、上高地を訪れる観光客や登山者などを対象に土砂災害の恐ろしさや、雨量と土砂災害の関係、迅速な避難の重要性、また、上高地における砂防事業に理解を深めていただくための公開セミナーをNPO法人梓川流域を守る会のご協力もいただき開催しました。
  当日の上高地は、休日ということと「第25回上高地音楽祭」(主催:上高地観光アソシエーション)も隣接する会場で実施されたこともあり、多くの人で賑わいセミナーにも多くの人に立ち寄って参加して頂きました。
  会場では、上高地の自然や地形、過去の土砂災害や上高地で行われている砂防事業の紹介をまとめた砂防パネル展、上高地などで発生した土石流映像の放映、模型を使った土石流の実演や砂防えん堤の役割を説明したり、降雨の体験などをしていただきました。参加された皆さんは圧倒される土石流の映像に驚かれたり、模型による土石流の実演では熱心に見入る参加者が多く、「溜まった土砂は取り除かないのか」などの質問も多く出されました。
  今後もより多くの人に土砂災害や砂防のことをご理解いただけるよう努めてまいります。  
  長野県内も梅雨入りをして土砂災害が発生しやすい時期になりますのでご注意下さい。
土石流映像に驚きの参加者
砂防えん堤の役割を見ていただきました
砂防パネル展をご覧になる皆さん
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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