アルプスSABO NEWS

Date:
2009/01/16
魚伊羅津川渓流再生工工事において『工事円滑化推進会議』を実施!!
  平成21年1月15日(木)PM1:30より松本砂防事務所梓川出張所において魚伊羅津川渓流再生工工事を受注している(株)高宮組との間において魚伊羅津川渓流再生工工事、第1回『工事円滑化推進会議』を実施しました。
  近年、一般競争入札への導入に伴う品質確保や工事実施における円滑性が課題となり、総合評価方式の全面実施や工事実施の円滑性の観点から平成20年度当初には、『土木工事条件明示の手引き(案)』、『土木工事設計図書の照査ガイドライン(案)』、『工事一時中止に係るガイドライン(案)』、『土木設計変更ガイドライン(案)』(以下「4点セット」という)の改訂や新規に策定してきています。このような中で工事の安全確保、工事の設計意図の継承・責任範囲の明確化等の観点から発注者と受注者等コミュニケ−ションの充実が必要不可欠であることから、この4点セットの確実な活用を図っていくために『工事の円滑化推進会議』を設置し試行的に実施しているものです。
  工事の実施にあたっては、入札・契約前に『工事設計審査・施工条件検討部会』を設置し『土木工事条件明示の手引き(案)』にて発注に対しての条件明示の適否をチェックします。入札契約にて請負者が決定してからは、『照査結果検討部会』を設置し設計図・内訳書・特記仕様書・現地等の照査・確認を請負者が『土木工事設計図書の照査ガイドライン(案)』に基づき実施し問題点や課題について相談窓口などを通じてワンデーレスポンスを実施しながら問題解決をしていくというものです。又、工事の進捗に伴って変更及び検討事項が各種発生してくるので数回にわたり『設計変更等検討部会』を設置し工事が円滑に進捗するよう発注者・請負者において打ち合わせを実施しながら施工していくものです。
  今回の会議は、試行と言う事もあり工事の途中からの実施であったことより、H20.8.1に工事に着手以来、変更及び検討事項が各種発生してきている中での打ち合わせとなりました。
  会議には、請負者と官側より副所長、工務課長、主任監督員、監督員、発注担当者らが参加して実施しました。
  円滑化推進会議では、特に今回の工事は流路工の落差を解消し魚等が登りやすくする魚道設置をする工事で落差解消の箇所が10ヶ所と点在しており、@現場から湧水も多く水替工を実施しているが潜水ポンプの設置箇所、容量、常時か作業時かの問題、A最低気温が−10℃近くまで下がる地域で近くに家屋も多くある中でのコンクリート養生について風などにより火災の危険もある場所で設計が練炭養生にしているが良いのかなどが議論になりました。
  @については、実態をよく調査し湧水量の測定などしながら容量、日数を設計変更で計上する事となりました。Aの養生については、全国的な問題の事でもあり、やむを得ない理由があれば練炭養生からジェットヒーター養生に変更出来ることになっているが北陸地方整備局の担当者会議に問題提起して対処していくこととなりました。
  会議の後、現場に移動し実施状況を見ましたが、気温が−10℃程度の厳しい中で骨身にしみる寒い中での作業を実施して頂いており、作業員の安全と健康管理に留意をお願いして第1回会議を終了しました。
  今後も何回か工事円滑化推進会議を実施し、工事が円滑に進捗・完成するよう努力していきたいと思っています。  
『工事円滑化推進会議』の様子
『工事円滑化推進会議』の様子
『工事円滑化推進会議』の様子
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