アルプスＳＡＢＯ　ＮＥＷＳ

　　平成20年11月26日（水）PM2:00～4:15にかけて姫川出張所において、松本砂防事務所の工事を今年度に受注している請負者の現場代理人若しくは監理技術者17名と事務所から副所長（技術）と工務課長が出席しての工事の執行に関する打合せ会議を実施しました。事務所からの連絡事項のあとに現場代理人若しくは監理技術者の皆さんとの意見交換をし、次のような意見が出されました。
Q1:年前に受注した工事で南股の魚道の工事であったが、完成間際になって5km程離れた箇所での根固ブロックの施工・据え付けが増工になった。本工事は、落札比率が80%程度の中で増工分も80%の率がかかり赤字となった。このような増工はやめて欲しい。
A1:低入札の工事は、基本的に増工しないようにしているが、緊急的にやむを得ない理由があるときもある。そのような時には、請負者の了承のもとに指示するようにする。
Q2:浦川１号床固工の工事を受注しているが、出張所長より副堤の右岸下流に間詰コンクリートの増工の準備をするよう指示があったが、間詰をやるのかやらないのか分からない。はっきりして欲しい。
A2:掘削した袖部の嵌入部は、間詰工が必要と思われるので早く文書で指示するよう指導する。
Q3:工事発注時に官側でも工事工程表を作成していると思うが、その工程表は見せて貰えるものなのか。
A3:必要があれば申し出て貰えば参考資料としていつでもお見せする。監督職員に話しをしていただければお見せする。
Q4:北股2号補強工事で土石流に対しての安全対策としてワイヤーセンサー設置し、距離が長いため中継所を設けていたが、環境省より無許可と言う事で撤去となった。その後、安全監視員による目視監視を中心に土石流の安全対策を実施してきたが霧等で視界が良くないときもあり、ワイヤーセンサーの設置で監視が出来るようにして貰いたい。
A4:安全対策としてワイヤーセンサーの設置が必要な時は、環境省に届け出れば良いことであり、協議して許
可を得るよう監督職員と相談して貰いたい。相談があれば事務所からも環境省に働きかけて設置許可が早
期にでるようにする。
Q5:変更図面の修正とかで担当者が変わるごとに修正内容も異なる。又、変更の資料や図面修正を翌日までにとか急がされる。余裕をもって修正できる期間をお願いしたい。
A5:担当者ごとに修正方法が変わる事があってはならない。部内統一するので事例も聞かせて欲しい。
　　又、修正の期間については、請負者として、安全管理、品質管理等の他、出来型管理も重要な施工管理である。変更の間際に修正をするのではなく、常日頃より監督職員と相談、協議し急がなければならないような事の内用する事に努めて貰いたい。
Q6:11月中に降雪があり現場では、2mにもなったことがある。今でも毎日のように除雪をしている。除雪費用については、北陸地方整備局の積算では、雪が降っても降らなくても一緒の歩掛かりとしており、一般的に請負者の負担が大きい。しかも、11月中の除雪費用は計上しないと言われている。実態に合う除雪費用を積算に計上して欲しい。
A6:本工事については、降雪もあったことより打ち切り竣工でよいと指導しているところであるが、請負者の
方より、『残り工事が少ないので除雪してでもやらせてくれ』と言ってきていると聞いている。危険であれ
ば打ち切り竣工として頂いてよい。又、除雪費の件については、北陸地方整備局全体での話しに繋がるの
で、昨今の建設業界の厳しい状況も踏まえて実態に合う積算が出来るよう上局に働きかける。
Q7:3ヶ年国債の工事を受注させて貰った。しかし、降雪も多く通年施工できず冬期間は工事中止となってい
る。このような事から年度ごとの重機の回送費や現場事務所、休憩所なども据え付け・撤去を3ヶ年分の経費が必要となる。積算は、単年度積算と同様と思われるが、発注形態から実態が3ヶ年分の経費が必要なものは3ヶ年分の経費での積算をお願いしたい。
A7:主旨は理解できる。この件についても事務所独自で解決できる案件でない。砂防のような冬期間工事中断
を余儀なくされる工事を国債で発注していいものかと言う問題もある。しかし、国債で発注しておくこと
によって、昨今、総合評価方式の発注方式では発注時期が遅くなる傾向にあるので春になればすぐに着手
できるという利点もある。このような問題があることを理解し、本局にも伝える。
　　今回、三出張所に分けて現場代理人等の方との意見交換を実施しましたが、直ぐに解決できることは直ぐ実行し、北陸地方整備局全体の話については、上局ともよく相談し、積算と実態との大きな乖離が発生することのない様、日頃よりこのような会議も実施しながら意思の疎通を図っていきたいと思っています。