アルプスSABO NEWS

Date:
2008/11/26
梓川出張所管轄で受注している請負者と工事の執行に関する打合せ会議を実施!!
  平成20年11月25日(火)PM2:00〜3:30にかけて梓川出張所において、松本砂防事務所の工事を今年度に受注している請負者の現場代理人若しくは監理技術者と事務所から副所長(技術)と工務課長が出席しての工事の執行に関する打合せ会議を実施しました。
  今回、実施した工事の執行に関する打合せ会議の目的は、当事務所の受注している現場の皆さんに集まって頂き、発注状況や現場状況などを踏まえての設計・積算の矛盾点や問題点、設計変更時についての計上有無について意見の相違が無いかなどをお聞きし、適正価格での契約を推進し経営力の強化、資金調達の円滑化に資するに役立つよう行ったものです。
  会議では、最初に建設業界の現状と元気になって貰うための工事円滑化4点セット(1.土木工事条件明示の手引き(案)、2.土木工事設計図書の照査ガイドライン(案)、3.工事一時中止に係るガイドライン(案)、4.土木工事設計変更ガイドライン(案))と工事書類の簡素化、第11回工事安全対策研究発表会などの説明及び連絡事項のあとに現場代理人若しくは監理技術者の皆さんとの意見交換をしました。
  皆さんからは、次のような意見が出されました。
@Q1:
(1)工事の中止をかけると担当者を外す事が出来るが、実質、他の現場につくことが出来ず拘束された状況になる。工事発注したらスムーズに着手出来るように発注して貰いたい。受注するとその金が会社として当てになっているのに工事中止となると金が入ってこなくなり会社としても困る。
(2)中信森林管理署への借地図面を発注者が作成しているが受注してから受注者が作成すれば、現場ともあいもっと早くやれる。
(3)契約したが借地協議が整っていなくて工事が中止となった。中止となればフリーとなるが(1)のように実質、拘束になる。拘束となると費用も発生するので現場代理人等の費用を若干でも見て貰いたい。
A:中止期間中の費用については、現在のところ工事一時中止に係るガイドライン(案)の記載の通り積算基準書に基づき経費を計上出来ることになっている。このガイドラインに基づき請求して貰いたい。又、工事中止が長かった島々谷道路は、受注者と一緒に協議資料を作成したところ1ヶ月も満たない間で許可になった事例もあるので、今後、受注者に測量や協議用図面の作成を依頼していくという意見も参考に検討していく。(回答)
AQ2:上高地内で土砂除去作業をしているが観光シーズン中は、観光バスも多く渋滞にならないようダンプトラックの運搬回数等を制限して作業効率も悪い。このような特殊性を考慮した積算にして貰いたい。
A2: 官側が積算する歩掛かりと実態歩掛かりに大差が有るのかどうかも含めてデータで説明して頂ければ変更できるかどうかも含めて検討する。(回答)
BQ3: 発注図面は、前年度に修正したところがあれば修正し正しい図面で発注して欲しい。
A3: そのような事は有ってはならないので、今後、正しい図面で発注するよう指導する。(回答)
CQ4:渓流再生工の工事において施工上、どうしても内部型枠の必要な箇所がある。しかし、物理上、型枠が必要であるにもかかわらず積算に計上されていない。計上して頂けないか。
A4:渓流再生工の施工において物理上、どうしても内部型枠が必要と言う事になれば、当初設計より型枠は、m2計上していると思われるので積算に計上するよう監督職員を指導する。(回答)
DQ5:ワンデーレスポンスと言っているが回答がくるのが非常に遅くて困る。早い回答をお願いしたい。
A5:工事においての回答は、速やかに行うよう指導してきているところであるが、再度、回答は、速やかに行うよう指導する。又、現場において回答が遅くて困るような事があれば副所長なり工務課長に気軽に言って頂ければ速やかに回答する。
EQ6:工事内容が細かいものが多く書類の簡素化が難しい。
A6:土木工事現場必携や共通仕様書に則り書類の簡素化に向けて主任監督員とよく相談し、簡素化に努めて貰いたい。
FQ7:コンクリートの使用についてコンクリートの耐久性よりW/C60%以下を指定しているが、18-5-80、18-5-40など設計図書にあるコンクリートでのW/C60%以下の確保は出来ず1ランクアップのコンクリートを使用している。1ランクアップの仕様にして欲しい。
A8:昨年、生コンクリートプラントを調査したところ仕様にある18-5-80、18-5-40などは、W/C60%以下をクリア出来ないことは承知している。担当者への周知不足で上高地内のみ1ランクアップでの仕様、積算にしていた。金額は、1ランクアップで変わらないと言うことであるが、再度、積算担当者に打ち合わせ協議などのいらないよう1ランクアップ仕様となるよう指導・徹底する。
  会議では、松本砂防事務所からも昨年、設計変更において見積もり合わせおいて開差が大きく何度も見積もり合わせをした事例が多かった。例え変更があったとしても常日頃より設計図面に基づき実施しているはずで、その際、その都度、出来型管理、出来高数量の確認が必要である。安全管理、品質管理、出来型管理も当然、大事であるが、受注者として原価管理も重要なことであるので監督職員と施工方法や数量等に乖離が発生し、積算に大差が発生しないように日頃より良く打ち合わせをするよう要望し会議を終了しました。

梓川出張所での工事工事の執行に関する打合せ会議
梓川出張所での工事工事の執行に関する打合せ会議
梓川出張所での工事工事の執行に関する打合せ会議
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