アルプスSABO NEWS

Date:
2008/11/21
高瀬川出張所管轄で受注している請負者と工事の執行に関する打合せ会議を実施!!
  平成20年11月20日(木)PM2:00〜4:00にかけて高瀬川出張所において今年度に松本砂防事務所の工事を受注している請負者の現場代理人若しくは監理技術者を集めて、事務所から副所長(技術)と工務課長が出席して工事の執行に関する打合せ会議を実施しました。
  これまで多くの雇用と地域の発展に寄与し地域産業の中核として大きな役割を果たしてきた建設業の有力な建設業者の倒産が相次いでいること等により、地域経済の疲弊が著しくなってきています。
  このため、北陸地方整備局では、建設業が地域産業の中核として継続的に発展できるよう所管工事の発注に関し、@早期発注の促進(12月末までに発注予定工事の約65%、特に一般土木工事のC,Dランクについての発注は、89%を目標)。A地元建設企業の受注機会の拡大等。B生産性の向上(1.不調、不落工事への対策として見積もりを活用する積算方式の試行の積極的な実施。2.適切な工程管理に資するワンデーレスポンスを全ての工事に適用。3.工事施工の円滑化4点セットを活用し、事業の効率化による生産性の向上を図る。4.入札契約・監督監査等における書類の簡素化の年内を目処に実施)を図ってきています。
  今回、実施した工事の執行に関する打合せ会議の目的は、これらの一貫として当事務所の受注している現場の皆さんに集まって頂き、発注状況や現場状況などを踏まえての設計・積算の矛盾点や問題点、設計変更時についての計上有無について意見の相違が無いかなどをお聞きし、適正価格での契約を推進し経営力の強化、資金調達の円滑化に資するようになるよう行ったものです。
  会議では、最初に建設業界の現状と元気になって貰うための工事円滑化4点セット(1.土木工事条件明示の手引き(案)、2.土木工事設計図書の照査ガイドライン(案)、3.工事一時中止に係るガイドライン(案)、4.土木工事設計変更ガイドライン(案))と工事書類の簡素化、第11回工事安全対策研究発表会などの説明及び連絡事項のあとに現場代理人若しくは監理技術者の皆さんとの意見交換をしました。
  皆さんからは、次のような意見が出されました。
@書類の簡素化として段階確認などがあるが、砂防の場合不可視部分となるとすべてが該当し多くなるのではないか?。(質問)
A1:不可視部分は全部と言う事ではない。写真で確認できるようにすれば共通仕様書や土木工事現場必携の通り実施すれば少なくなると思う。(回答)
A高瀬川流域の場合には、耐久性向上の観点よりW/C 60%以下としているが18-5-80(BB)は範囲内に入るが18-8-40、18-8-25、18-5-40などは60%超えるので施工に当たっては、1ランクアップとなり請負者負担となっているので改善して欲しい。(質問)
A2:梓川や糸魚川地区では、昨年、実態調査したところ1時間30分以内で搬入できる生コンクリート工場を調査したところ1ランクアップの指定強度しか納入出来ないことが分かり1ランクアップの強度で積算するようにしてきている。お伺いしたので高瀬川流域も同様に調査してみる。(回答)
Bコンクリート基礎や隔壁などを二次製品を使用し、積算に当たっては、建設物価版や積算資料を使用していると思うが実態はその価格より高く買っているので改善して欲しい。(質問)
A3:お伺いしたので、実態がそうであれば二次製品の請求書の写しを貰いたい。物価調査会や経済調査会に請求書を見せて調査して見る。(回答)
C数年前まで水替え工において潜水ポンプを使用しているが現場は、常時排水(24h)なのに積算が作業時排水(8h)しか見てくれないことがあった。変更で見ていただくにはどうしたらよいか?。(質問)
A4:昨今の積算にあたっては、積算で当初、作業時排水(8h)で計上していても実態に合わせて常時排水(24h)に変更している。現場の湧水量などを測定し常時排水が必要であることをデータで示して頂ければ変更で湧水量に合わせたポンプでの排水に変更する。(回答)
D大町市では、冬季、最低気温が-15℃くらいになる。練炭養生は難しいのでジェットヒータ−養生にしてもらえないか?
A5:養生にあたっては、雪寒仮囲いをしたりするが風雪に問題が発生しない範囲で内空断面を最小にして熱効率を練炭養生でも上げられるよう工夫したり、それでも駄目でジェットヒータ−を使わざるを得ない理由があればご相談頂ければ検討する。(回答)
E施工が練石張となっているが、その際、玉石を現地採取となっている。現地採取はとても難しい現状である。なんとかならないか?
A6:現地採取が困難な場合には、購入に変更するなど梓川流域では実施している。問題がある場合には、ご相談頂ければ検討致します。
  今回、はじめて、このような打合せ会議を実施しましたが発注者と受注者において実態の積算内容や実施状況に乖離が生じないよう現場の意見もお聞きしながら改善すべき所は改善していきたいと思っています。
工事の執行に関する打合せ会議の様子
工事の執行に関する打合せ会議の様子
工事の執行に関する打合せ会議の様子
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