アルプスSABO NEWS

Date:
2008/11/17
明日は、『土木の日』先人の皆様の努力に感謝し、未来への社会資本整備の拡充を!!
  明日、11月18日は、『土木の日』です。土木の2文字を分解すると十一と十八になることと、土木学会の前身である「工学会」の創立が明治12年(1879)11月18日であることから、11月18日を「土木の日」と制定されています。
  人類は長い歴史の中で英知と技術を結集して、水を治め、道を拓いて産業活動と国民生活に必要な社会の基盤を整えてまいりました。そして文化を育み、文明を築きあげてきました。
  我が国におきましても、国民各位のたゆまざる努力により、戦後の灰燼の中から驚異的な復興をなしとげました。
  現在では、世界屈指の経済的豊かさを持つに至っていますが、道路、上下水道、住宅、公園、街づくりなど、社会資本の整備、蓄積につきましては、欧米先進国に比べ格段に立遅れているのが実情と思われます。
 我が国は、3000m級のアルプスが日本列島を背骨のように走り、それぞれ流水が日本海及び太平洋側へと一気に流れ下る急流河川である事と活断層も多く抱える地震の多い国でもあります。その為、地質が脆弱な上に多雨多雪とも相成って土砂災害や洪水災害に数多く昔から悩まされて来ました。
  このような中で二十世紀と現在の二十一世紀と比較した場合、格段に社会資本整備も進んで経済発展を遂げてきています。
  日本が今後も発展するには、50年後、100年後に向けて、国民生活におけるアメニティーの向上、安全の確保、文化・福祉の促進に努力し、豊かで、質の高い国土および生活空間づくりの推進が重要と思われます。
  近年でも土砂災害、洪水、地震、火山活動と災害の多い日本です。迅速な復旧、復旧や国民生活に必要な社会の基盤整備に欠かすことができない土木技術及び土木事業の衰退は、日本の将来発展さえも危惧されます。
  これらの使命を果たしていくためには、関係者の努力はもとより、国民各層におかれても、土木との触れ合いを通じて、土木技術および土木事業に対する認識とご理解を深めていただき、社会資本整備の意義と重要性について幅広い地域の皆さんとのコンセンサスを形成していくことが不可欠であると感じています。
  この日を機会に、社会資本整備の意義と重要性の高揚を図って参りたいと考えておりますので、各位の絶大なるご支援・ご理解をお願いします。
有形登録文化財になっている釜ヶ淵砂防えん堤
緑豊かな地域の基となった牛伏川フランス式階段工
松川上流にある北股上流砂防えん堤
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


アルプスSABO NEWS一覧へもどる