Date: 2008/11/05 『身近な防災について学び活かす』と題して開催された第2回防災講演会を聴講!! ![]() 平成20年11月5日(水)PM1:30〜PM5:00にかけて松本市にあるMウィング南棟6F大ホールにおいて松本広域土木振興会及び長野県松本建設事務所主催による第2回防災講演会を聴講しました。 今回の防災講演会は、『身近な防災について学び活かす』と題して中山間地が抱える問題、地震と土砂災害への対応のあり方、身近な防災のあり方の講演を通じて一層の防災への理解と関心を深め、更には個人個人の防災能力の向上を期待し開催されたものです。 最初に松本広域土木振興会長(波田町長)太田典男氏の開会挨拶、神野松本砂防事務所長の挨拶のあと信州大学名誉教授北沢秋司氏の『中山間地防災について』と題して基調講演がありました。教授の話としては、過去の土砂災害をもたらした豪雨災害の要因や土砂災害と山地・森林の関係などをパワーポイントを用いて説明が有りました。 『国づくりの基本は、中山間地の整備を住環境から始めることで基盤整備の基本が守られなければならない。都市化の拡大は、国の根幹を揺るがし、強いては人身もともに滅ぼす事を忘れてはならない。豪雨災害における教訓が活かされ安全な国土づくりが前進することが必要である』と言う言葉が特に印象的でした。 続いては、NPO法人梓川流域を守る会理事長藤沢繁雄氏による『上高地と梓川』と題して上高地の人との関わりや過去の災害、防災対策のほか、上高地町会で組織して登山者や観光客等の安全確保に尽力している自主防災組織『上高地警備隊』の活動報告のほかに地域の人だからこそ分かる過去からの状況変化による心配事なども細かく説明をして頂き上高地で砂防事業を実施している松本砂防事務所の職員としても参考になりました。 最後に北陸地方整備局企画部工事品質調整官上原信司氏による『地震による土砂ダムとその対応』について講演があり新潟中越地震の旧山古志村、芋川で発生した河道閉塞の対応や今年、6月に発生した岩手・宮城内陸地震による河道閉塞の対応について説明がありました。 又、これらの災害の教訓から行政、地域、個人が何をし、どのように対応すべきなのかを詳しく説明をして頂きました。 今回の講演会では、学術的な先生の立場から近年の土砂災害などからの教訓とすべきこと。地域として何をすべきなのかと言う観点。行政としては、国・県・市町村が地域、有識者とすべき事などの観点で講演があり、聴講でき非常に今後の砂防行政に参考になりました。 |
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