アルプスSABO NEWS

Date:
2008/09/17
姫川監督官工区の9月安全パトロールを実施しました!
 平成20年9月17日(水)10:30〜16:00にかけて姫川監督官工区の安全パトロールを実施しました。秋晴れで、残暑さえ感じる中でのパトロールとなりました。今回のパトロールには上越労働基準監督署の須貝次長様にも参加して頂き、安衛法等に照らした観点から現場を確認して頂きました。
 パトロール対象工事は、中股第3号砂防えん堤資材運搬道路工事、大所第11号下流砂防えん堤その2工事、葛葉山腹工、大所第1号砂防えん堤補修工事の4箇所でしたが、工事箇所が点在していることから移動時間に大半をさかれ、ひと工事15分程度しか確認をする時間がありませんでした。
 パトロール実施後、姫川監督官詰所で反省会を行い、参加者から点検結果を報告して今後の安全対策の徹底を図りました。反省会では次のような報告がされました。
@各現場とも8月のパトロール時より進捗が図られている。また、各現場とも整理がされている。
A重機の配置に窮屈さが感じられた。
B資材倉庫内で緊急資材と一般材料とが混在している。
C施工体系図に記載しなければならない下請負業者に漏れがある。
D作業足場の荷重表示がされていない。
E緊急時(出水等)を想定した適切な機材配置が必要である。
F土砂運搬時の重機の退避場所が不規則となっている。
G避難場所の明示が判りにくいし、作業員が安全に通行できる通路幅を確保する必要がある。
Hブルーシートで法面を覆っている場合は、日々、シート裏の法面状況を確認すること。
 須貝次長様からは総括して以下のとおりのお話しがありました。
@各現場とも良く管理されていたが、今一度、原点に立ち返って皆さんの目で現場を確認して欲しい。
Aその理由は、去る7月15日午前1時半頃に発生した上越市宇津尾の帝国石油ガスパイプライントンネル工事現場での爆発事故の件があるからである。(2名の方が亡くなられた重大事故)
B事故当日の午前3時頃に私の携帯が鳴り事故の知らせを受けた。抗口から680m掘進した所で発破作業を行っていた際に爆発事故が発生したとの内容であった。
Cその後の事故調査で判明してきたこととしては以下のものがある。(現在も調査は継続中)
 @.一週間前に切羽付近から油(可燃性)が出ていた。
 A.ガス警報機も何度か鳴っていた。
 B.労基署への計画届出はカッタードリルを使用して掘削を行 うこととなっていたが、実際は火薬を使用していた。
 C.喚起・吸気設備の片方が作動していなかった。
 D.作業員がトンネル内へタバコとライターを持ち込んでいた。
Dつまり、以前から兆候が出ていた、計画書どおりの施工を行っていない、仮設備の点検が不備、規則の不徹底等が明らかとなってきており、このことから突発的な事故とは言えない状況となっている。
Eよって、常日頃から基本的な事項についての確認や徹底を怠っていた事に起因する事故であるように思われるので、皆さんの現場ではその様な事の無いようお願いする。小さな事柄の積み重ねが何れは大きな事故につながる。(ハインリッヒの法則)
 最後に台風13号の動きに注視することと、本日の内容について各現場徹底を図ることを確認して全日程を終了しました。
中股第3号砂防えん堤資材運搬道路工事箇所の工事安全掲示版を点検する様子
大所第1号砂防えん堤補修工事箇所をパトロールする様子
反省会の様子
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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