アルプスSABO NEWS

Date:
2008/09/12
中部地区砂防技術研修会で中部地方整備局管内の各県の皆さんが上高地・姫川を見学!!
  平成20年9月11日(木)PM0:40〜9月12日(金)PM3:00にかけて中部地方整備局管内の各県の皆さんが中部山岳国立公園特別保護地区で特別名勝・特別天然記念物にもなっている上高地の砂防事業と姫川流域の砂防事業について二日間にわたり視察されました。
  参加者は、中部地方整備局、愛知県、岐阜県、静岡県の皆さんの17名の砂防事業を担当している職員の皆さんで当初、三重県の方も出席予定でしたが9/2-3に24hで453mmのゲリラ的豪雨で大きな被害を受けての対応のため欠席となりました。
  今回、初日の9月11日(木)PM0:40からは、上高地に案内し平成14年に登録有形文化財となっている釜ヶ淵砂防えん堤の説明と現在、工事を行い被災を受けた砂防えん堤の補修内容等を説明しました。その後、焼岳監督官詰め所に案内しCCTVカメラや上々堀沢の過去に発生した土石流の状況等を見ていただくと共にパワーポイントで上高地での近年の災害と砂防事業の概要について説明しました。
  又、河童橋付近にも案内し、五千尺砂防えん堤の概要等も説明しました。
  二日目となる9月12日(金)は、AM9:00より姫川流域に案内し平川の再生を考える会を発足し、検討しながら現在、整備中の平川渓流再生工や源太郎砂防えん堤と4期16年の永きにわたり白馬村の村長された横澤裕氏が絶えず、村の発展の前に前にと砂防事業を進められてきたことを忘れてはいけないと言う意味を込めて口にしていた『はじめに砂防ありき』の石碑を前に皆が感慨深く見学されていました。
  その後、明治44年に大崩壊した稗田山の爪痕が残る浦川に案内し崩壊状況や、文学の崩れで有名な幸田文先生の歳月茫々の記念碑、浦川スーパ−砂防えん堤にも案内し説明しました。
  今回の見学には、17名の皆さんが参加されましたが、参加された各県の皆さんが当事務所の管内を見学され、それぞれの地域に戻られ地域の皆さんの安全・安心のために少しでも参考にされ少しでもお役に立てればと思う次第です。
焼岳監督官詰所で上高地の近年の災害と事業についての説明の様子
源太郎砂防えん堤の「はじめに砂防ありき」の記念碑の前
幸田文先生の歳月茫々の記念碑の前
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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