アルプスSABO NEWS

Date:
2008/08/28
長野県松本建設事務所と上高地の中千丈沢と八右衛門沢の土砂流出状況を現地調査!!
  平成20年8月27日(水)PM2:30より長野県松本建設事務所の所長はじめ職員の皆さんにH14に有形登録文化財に登録されている釜ヶ淵砂防えん堤の説明とH18に損傷及び洗掘を受けて災害フォローで補修している工事内容を説明しました。
  その後、8/15及び8/19の出水により河童橋に通じる県道を横切る中千丈及び八右衛門の沢においで多量の流出土砂により橋梁の桁下近くまで異常堆積した災害を受けて道路管理者である長野県と砂防法6条にて土砂災害を防ぐための砂防事業を担当している松本砂防事務所において上流の不安定土砂の堆積状況や今後の連携方針などについて現地調査を実施しました。
  当事務所からは、神野事務所長をはじめ4人が出席、松本建設事務所からは松下所長はじめ4人が出席して現地調査及び連携の打合せを実施したものです。
  今回の調査では、中千丈の沢については、松本砂防事務所と松本建設事務所において二度にわたり水の道の確保や除石作業を実施するとともに松本砂防事務所において8/21に上流域を航空写真を撮り点検を実施したところ当面は、橋梁の閉塞もないと思われますが八右衛門の沢においては、橋梁上部の河床に不安定土砂が多量に堆積しているとともに橋梁の桁下も1m弱くらいと異常堆積していることより道路管理者である長野県と松本砂防事務所が6条の砂防指定地にもなっている沢であるので連携して恒久対策の必要性などの必要性を再確認させられる現地調査ともなりました。
  全国でゲリラ的豪雨の被害も発生している折、昭和54年に観光客らが3,000人が缶詰め状態となったり平成11年には1,300人が上高地で孤立するという災害も過去にあり、今回の豪雨も踏まえ松本砂防事務所、環境省、林野庁、長野県、松本市が年間150万人が訪れる特別名勝・特別天然記念物として指定されている上高地に観光客及び登山者の安全、安心のために連携しながら対応を協議していきたいと考えています。
  今後ともご支援ご協力をお願いします。
八右衛門を横断する橋梁桁下までに迫る堆積土砂の様子
県道にかかる橋より上流部にある不安定土砂の様子
八右衛門に当事務所が設置してある砂防堰堤(鋼製堰堤A型)の現地の状況
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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