アルプスSABO NEWS

Date:
2007/11/05
松本市域行政機関連絡会議『実務者会議』を開催!!
  平成19年11月1日(木)AM9:30〜AM11:00にかけて松本市役所東庁舎4階「第三委員会室」において今年度に入ってはじめてとなる松本市域行政機関連絡会議『実務者会議』を実施しました。
  松本市域行政機関連絡会議の構成メンバ−は、松本市域において執務している国・県・松本市の各機関が円滑に事業、業務が行われるよう意見交換会を実施しているものです。国土交通省からは、松本砂防事務所、環境省からは、長野自然環境事務所、松本自然環境事務所のほか林野庁中信森林管理署、長野県自然保護課、松本地方事務所、松本建設事務所、松本市の各部署から16名が出席して意見交換を実施しました。
  当事務所からは、10月30日(火)に信州大学理学部地質科三宅康幸教授からの情報提供のあった焼岳からH2S(二酸化イオウ)が山頂北方で簡易測定したところ1PPM検出された。H2S(二酸化イオウ)は、1PPMでは量的には人が死ぬほどではないがガスは、地下で活動が活発になると検出されるもので気になる。という情報により10月31日(水)に信州大学三宅康幸教授、長野地方気象台上野火山防災官、神通川水系砂防事務所松本砂防事務所長の4名においてヘリコプタ−により上空より焼岳に異常が出てないか点検を実施しました。
  点検の結果、今すぐ入山規制までは必要ない。従来からの立ち入り規制をしっかりする必要がある。ガスの成分分析を行った方がよい。と言う情報について各機関に情報提供しました。
  又、11月15日で上高地が閉山となるが、昨年の洪水などで流木が河川に散乱しており下流には、明神橋、河童橋の他、ホテル、観光施設もたくさんある。このまま放置しておくと次期出水において橋やこれらの施設が被災を受ける可能性がある。林野庁や環境省に文書で届け出てからでは時間を多く要して撤去出来ない問題がある。冬期に工事をする際には、近接するところは各機関で撤去するなどゴミ拾いの感覚で出来ないか提案しました。環境省、林野庁からは、法律的な制約もあるが、いくら自然と言っても公園なので実害のあるところは撤去しなくてはならない。景観の面でも支障なので手を入れた方がよい。と回答もありましたが法的なこともあり全部とまでいかないので、今後、現地でどうしていくか検討していく事となりました。
  松本自然環境事務所及び長野県自然保護課からは、昨年度、被災を受けた徳本峠登山道の復旧状況について、長野県松本建設事務所からは、白骨温泉線Zカ−ブ付近の改良と乗鞍岳線鈴蘭の改良について、松本市からは、上高地内の観光温泉課の発注工事の施工や奈川の追平地区の人家近くの砂防指定地内での崩落箇所の問題などが話され松本砂防事務所で対策をして貰えないかとした意見がだされました。これについては、直轄砂防事業として実施すべきなのかどうかの必要性を含めて現地を見てみる事となりました。
  今後もこのような『実務者会議』を実施しながら各機関の事業が円滑、迅速に行われ国民の負託に応えていきたいと考えています。
松本市域行政機関連絡会議『実務者会議』の様子
松本市域行政機関連絡会議『実務者会議』の様子
松本市域行政機関連絡会議『実務者会議』の様子
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