アルプスSABO NEWS

Date:
2007/10/31
現地見学最終回!アルプス紀行第4回開催!
 松本砂防事務所では、31日(火)に大町市でアルプス紀行第4回を行いました。今回で現場見学は最後となり、「荒廃する渓谷〜森林の機能・高瀬川流域〜」と題して実施しました。
 今回のスケジュールは、まず大町市にあるフレンドプラザにて信州大学特任教授の山寺教授より砂防講座「郷土の自然環境と調和する緑化手法」が行われ、そして当事務所長の植野より砂防講座「高瀬川流域の砂防と森林の機能」と題した2講座が行われました。その次に鹿島川上流にある丸山砂防えん堤上流にて、鹿島砂防林事業についてや篭川上流にある扇沢砂防えん堤について、当管内を担当する谷口高瀬川出張所長からお話がありました。最後は高瀬川上流にある高瀬ダム・高瀬ダム湖の不動沢、濁沢にて山寺教授から緑化に関する現地解説と東京電力高瀬川総合制御所の小穴さんから高瀬ダム湖の堆砂事業についてお話です。
 特に山寺教授は「郷土(地域)にあった緑化をしなければ本当の緑は育たない。自然と同じ環境で、同じような条件でなければ、強い木々は育たないし、逆に弱い木々ばっかりある日本では自然が自然を壊していくのです。緑化と砂防事業双方がうまくかみ合って土砂流出を止めることができるのです。」と話されたことがとても力強く、印象が残りました。
 また当日は高瀬流域の紅葉が大変素晴らしく。何度見ても感動する景色でしたので皆さんも是非一度ご覧になってください。
当日の高瀬渓谷緑地公園です。
山寺教授の砂防講座の様子です。
高瀬総合制御所の小穴さんです。
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