アルプスSABO NEWS

Date:
2007/10/25
MSSE(松本砂防スペシャルエンジニア)の皆さんと松本砂防事務所と意見交換会を実施!!
  平成19年10月24日(水)PM3:00〜PM5:00にかけて松本砂防事務所の会議室においてMSSE(松本砂防スペシャルエンジニア)の方と松本砂防事務所の技術系管理職との間において意見交換会を実施しました。
  MSSEとは、M(松本)S(砂防)S(スペシャル)E(エンジニア)の略で、災害時において、災害復旧工法や対処方法などについて、アドバイスをいただくことを目的とし、松本砂防事務所に勤務したことのあるOB(退職された方)14名により構成されています。
  今回の意見交換会は、古くなった既設砂防えん堤の安全対策や地震が頻発している中で補強しなくて良いかや今後、直轄砂防事業としての役割はどうしていったらよいか?、砂防の現場サイドから見ての意見などを伺ったものです。
  意見では、「最近、環境に配慮した魚道工事が多いがこれで良いのか?」、「地震が多く発生しているが補強対策は大丈夫なのか?」、「有形登録文化財に登録されている釜ヶ淵砂防えん堤の表面は石積みでみで施工しているが、このえん堤の補修なども考えて平川の横沢砂防えん堤でも使用し技術の伝承している。釜ヶ淵砂防えん堤の補修や補強には、この石を外して再度、同じように矢羽小谷積みで施工するなどとすべきである。」と言う意見が出されました。
  又、自然環境が豊かで観光客や登山者が年間150万人強も訪れる上高地の施工にあたっては、閉山後となる11月中旬から3月下旬となる厳冬期で−20℃以下で積雪も2mも及ぶ悪条件での施工となるので「雪寒仮囲いの設置を積算に見込んだらどうだ」、「厳冬期なので作業時間も短くせざるを得ないので作業量も悪い。労務者確保には、労務単価も通常より高い」、「−20℃ともなると養生を5℃に保つには、燃料費も莫大となる。」
等とした品質確保や適正な発注とするには、通常の全国一律としたような画一的な積算では厳しいと言ったような意見を頂きました。
  松本砂防事務所としてもMSSEの皆さんや地域の皆さんのご意見やご指導を承りながら地域が安全で安心できる美しい地域として発展して後世の人が評価して頂ける砂防事業に心がけていきたいと考えていますので宜しくお願いします。
MSSEの皆さんとの意見交換会の様子
MSSEの皆さんとの意見交換会の様子
MSSEの皆さんとの意見交換会の様子
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