アルプスSABO NEWS

Date:
2007/09/06
崩壊している葛葉の斜面の自然環境を修復するために信州大学山寺特任教授と現地調査!!
  平成19年9月6日(木)AM9:00〜PM4:30に昨年度より工事を実施している葛葉山腹工の緑化について信州大学の山寺喜成特任教授の指導のもとで現地調査を実施しました。
  山寺先生は、中国の砂漠化しているところや全国で緑化をされており、先生の研究された保育ブロック苗による緑化は、ポット苗による緑化と異なり直根が地中深く伸張し土壌保全機能や水源涵養機能も高くなり生育性が向上するとともに長寿命となることが証明されています。
  松本砂防事務所でも昨年に先生の指導のもとで保育ブロック苗による緑化と厚層基材吹き付け工を実施しています。今回、昨年度の緑化がどうなったかの現地調査を実施したものです。
  昨年の7月に植えた保育ブロック苗では、ヤマザクラが約1mに成長しているものやヤマボウシも約0.7mと厚層基材吹き付け工の所より全体的に見ても木本類の成長も早く力強く生長していました。
  先生からは、防災緑化をするには、本物で無いと力強く生きて安定した緑化面とならない。にせ者的なポット苗とかの緑化では、直根が伸びず側根が多くなり根が細く、短く、ネット構造が不発達となり根系の発達を阻害し土壌保全力の低下したものになるということを現地調査しながら詳しく教えていただきました。
  午後からは、姫川出張所にて先生よりパワーポイントを使用して『防災緑化への理念と提言』という内容で先生が研究されてきた保育ブロック苗とポット苗で大きくなった樹木の根を掘って見ての違いなどを写真で説明を受けてるとともに中国で実施しておられます緑化などを詳しく教えていただきました。  
  先生の指導のもとで崩壊して、不安定となっている葛葉を安定した山腹となるよう保育ブロック苗と厚層基材吹き付け工の合わせ技を使ったりして自然環境を修復し再生させたいと考えています。
山寺特任教授との現地調査の様子
力強く生長している保育ブロック苗の調査の様子
保育ブロック苗とポット苗の生長の違い
※写真・「File Data」ボタンをクリックすると拡大写真・データを見ることができます。


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