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〜「松が峯無線中継所」平成13年度全建賞受賞〜 |
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この度、当所施行「松が峯無線中継所」が平成13年度全建賞(特殊部門)を受賞しました。
全建賞は、公共建設事業の中から優秀なものを選考し、その実施機関並びにこれに協力した賛助会員を表彰し、建設技術の進歩と発展に寄与することを目的として、昭和28年度より取り行われています。毎年度、(社)全日本建設技術協会の各地方協会長より推薦される建設事業について、全建賞審査委員会(委員長 国土交通省大臣官房技術審議官)が設けられ、国土交通省等の担当官を委員に委嘱して審査を行い、理事会において受賞事業が決定されます。
受賞対象事業は、道路、河川、都市、住宅、建築、港湾、調査研究、特殊の8部門より構成され、各々の審査項目に照らし決定されます。今回「松が峯無線中継所」が受賞した「特殊部門」では、以下が審査項目となっています。
○事業実施による効果
○計画、設計及び施工上の特異点
(全体計画との調和、現地に即応した工法の良否、経済効果、計画の良否等)
○設計、施工及び監督の良否
(構造物の質、出来ばえの良否、労務及び建設機械の管理の良否、建設機械の組合せによる良否、工事の経済的工程及び進捗等)
○工事の難易
○コスト縮減への努力・工夫
○関係機関との協力による事業実施上の効果
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◇松が峯無線中継所◇
−事業の概要−
姫川流域では、平成7年7月に豪雨に見舞われた際に土砂災害が発生しており、これ以後、当所においては、姫川流域の各支川や崩壊土砂生産の激しい稗田山の状況について、CCTVカメラ等を用いることにより監視体制を強化しています。
松が峯無線中継所は、これら映像を集め各所に伝送することを目的として平成10年3月より2カ年にわたり建設に着手し、総工費約4億5千万円を投入し、平成12年3月に完成しました。
−事業の特徴−
松本砂防工事事務所では管内各所において情報基盤整備事業を推進していますが、その中でも「松が峯無線中継所」は、姫川流域における重要な中継所として位置付けられ、流域内の画像、土石流センサー等の情報収集、各所への伝送、及び多重無線回線の中継所としての役割を担っています。
また当中継所は、太陽光パネル160枚と風力発電機3機により、自然エネルギーを利用し年間平均2kWhの電力を生み出す機能を備えており、これらを無線設備に利用することにより、商用電力が途切れた場合にも映像や情報を伝送することが可能となっています。
今後は、長野県庁や地元小谷村などと協力して、当中継所が発信する姫川流域の監視情報などを「必要なときに」「必要なところで」入手することができるよう、無線設備や光ケーブルの整備を行っていくとともに、当中継所が、流域に住む方々の土砂災害に対する意識を高め、災害時のすばやい対応を促す一助となることを望まれています。 |
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