災害がどんな時に、どういうふうに起きるのか。その発生のしくみを知っておこう。いざ避難!という時などに役立つからね。

山の斜面やがけが大雨や地震によってくずれるもので、くずれる速度が速いため、がけ下の家などに大きな被害をだす。

・平成3年10月18日、土砂がくずれて通行止めになった道路
(松本市安曇)

 地下の岩石や地層がくだかれて、水をふくんで粘土層になる。こうしたすべりやすい地層に地下水などが作用し、土地が動き出すんだよ。

・住宅地まで押し寄せた地すべり
(長野県地附山)
 土砂や石が水とまじりあって、山の斜面や谷にそって非常に速いスピード(秒速数10mにもなることがある)で流れ下る。大きな岩もいっしょになっておそってくるため、大きな被害を出すんだ。むかしから「山津波」とも呼ばれておそれられているよ。

・昭和58年9月28日、台風による大雨のため大量の土砂や流木が奈川をうめつくした
(松本市奈川)

 大雨により川の水位があがり、堤防をこえて川の水が住宅地や田畑などの低い土地に流れ込み、被害をあたえる。上流から運ばれてきた土砂が堆積して天井川となっている場所で起きやすいんだ。

・昭和58年9月28日、集中豪雨により濁流が民家に押しよせる
(松本市奈川)