 北アルプスと重なるように走っている乗鞍火山帯。そこにある焼岳はむかしから何回も大噴火し、今もたえず白い噴煙をあげている活火山だ。白骨温泉や中ノ湯温泉、葛温泉などはこの火山帯によるものだ。
焼岳の噴火により、山の一部がくずれ、その土砂が梓川をせきとめてできたのが大正池。もし、押し出された土砂が一気に下流へ流されたりしたら、災害になりやすいよね。
また、梓川と高瀬川の流域には、火山が噴出した火山れきや火山灰などが広く堆積している。これらの堆積物は水を通しやすく、くずれやすいんだ。そのうえ、火山特有の熱水、蒸気、ガスなどの影響をうけて、とても弱い地盤となっているよ。 |
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・昭和37年(1962)6月16日
北アルプス焼岳が30年ぶりに大爆発(噴火直後、上高地から撮影) |
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・焼岳の山肌を深くきざむ沢 |
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