日本列島のかたちが変わったり、大陸とはなれたり・・・。こうした変化をおこす原因は、プレートの活動とされる。このプレート、10数枚に分かれて地球の表面をおおっている。そして地球の内部で対流しているマントルの動きといっしょになって、それぞれが1年間に1〜10cmのスピードで移動しているんだ。これらのプレートがぶつかりあって地面が持ち上がったり、移動してしずみこんだりするというわけ。その時に一部がとけて溶岩となり、地表へあらわれて火山をつくるんだよ。

 現在、日本列島のまわりには4つのプレートがあり、松本盆地のところで北アメリカプレートがユーラシアプレートの下にもぐりこんでいる。そのため、ユーラシアプレートの端にある北アルプスは押し上げられ、高くなったという考え方もあるよ。
 フォッサマグナって聞いたことあるかな?

 これは「大きな割れ目」という意味で、発見したドイツの地質学者ナウマン(1854〜1927)がなづけたんだよ。
 フォッサマグナは、西南日本と東北日本を分ける特異な地帯で、その幅は数10kmのも厚さの堆積物におおわれているんだって。
 活動が始まったのは中生代末(約6500万年前)から新第三紀にかけてで、第三紀中ごろ(約2600万年前)から海になっていたんだ。この海には北アルプスから流れ出した泥や砂れきが堆積し、その後、隆起して陸地になったというわけだ。
 このフォッサマグナの西側のふちを通っているのが糸魚川・静岡構造線。この断層線を境にして、西と東ではまるで年代のちがう地質になっているし、山の様子もちがうよ。