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日本海やフォッサ・マグナができ始めたのは今から約3000万年前からである。今から3000万年以前には日本海がなく、日本列島はアジア大陸に直接くっついていた。地下からの溶岩のあふれ出しによって日本海ができ、それが日本列島をアジア大陸からひき離したのである。日本海の拡大は、その東北部よりも西南部でより大きかった。そのことを反映して、フォッサ・マグナを境として、日本列島の西南部は東北部よりもより早いスピードで南下している。姫川流域ではヒスイがとれる。ヒスイは硬玉であり、これはヒスイが地球の深いところからきたことを示している。日本海やフォッサ・マグナを造った広い意味の火山活動と関係して、それは地球内部の深いところから運び上げられてきたものである。姫川のヒスイは古い時代から知られていた。古事記に出で来るヌカワヒメはヒスイの女神である。 |
日本海の誕生 | 日本海形成のメカニズム |
3000万年前ごろ、アジア大陸の東の端には27個の小さな大陸片(大陸のかけら)に分裂した。西日本はひとかたまりで、東北日本は9個の大陸片に分かれて回転した。大陸片の間には無数の正断層ができ、火山活動がおきた。拡大した大陸片のすき間に新しい海洋地殻が形成され、そこに海水が浸入して日本海となった。 | 大陸片の断面をみてみよう。現在の東北地方に残る地層の将棋だおし構造が日本海の拡大のようすを物語っている。アセノスフェアからのマントルダイアピルの上昇によって大陸の地殻が2つに割れる。このときできる正断層は浅い所でしだいにゆるくなる。 |