川には魚だけでなく、たくさんの生物がすんでいる。川の中の石をひっくり返してごらん。裏がわに小さな生物を見つけられるはずだ。石にぴったりへばりついてチョロチョロとはうカゲロウ、小石をいくつも組み合わせた巣の中にいるトビケラの仲間・・・。これらは昆虫の幼虫なんだ。かたちもいろいろ。すみかたもいろいろ。このように石の下や砂の中など、川の底のほうで生活している生き物たちを低棲生物というんだ。
 低棲生物は、川のよごれによってすんでいる種類がちがうから、どんなものがいるかを調べれば、その場所の川の水質が生活排水などによってどれだけよごれているかがわかるというわけ。
 姫川をいつまでもきれいな川として守るためにも、自分たちの近くの川の低棲生物を定期的に観察して、水質をチェックしていきたいね。上流、中流、下流の地域で調査結果を交換しあうのもいいね。