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夏に白馬岳へ登ると、ライチョウがかわいいヒナをつれてお花畑をあるいていたり、登山道で砂あそびしたりしている姿に出会うことがあるよね。 日本列島の屋根といわれる日本アルプスを中心に、中部日本の高山地帯にすむライチョウは、なんと今から100万年前の氷河期にまだ陸つづきだったユーラシア大陸の北の方から日本にわたって来た鳥なんだ。やがて氷河期が去って、地球があたたかくなりはじめたころは日本列島がすでに大陸と離れてしまっていた。そこでライチョウは寒冷な気候の山岳地帯に移りすみ、今日まで行きのびてきた。貴重な動物のため、国の特別天然記念物に指定され、大事に保護されているよ。 |
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このライチョウは夜も目が見え、行動できる。エサは高山植物の葉や花、実。冬はハイマツ、オオシラビソを食べている。 びっくりするのは、夏と冬では体の色がまるで変わってしまうこと。これは地上のキツネやテン、オコジョ、空のイヌワシ、クマタカといった天敵の目をくらませる保護色なんだ。生活の場となっているハイマツ帯の色に合わせて、夏は岩や石にとけこむ茶褐色。とりわけメスは子どもを育てるためにオスよりもっと目立たない色をしているよ。また、雪が積もる冬は真っ白に変身する。オスもメスも成鳥は約35cmでほとんど同じ大きさ。見分け方は、目の上にあざやかな赤い肉かんがあるのがオスなんだ。 |
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