施設の場所 |
63号線沿い 松原貯水池より牛伏寺川約8km |
施設の概要・特徴 |
松本市の南東にある鉢伏山地を源流とする牛伏川には、大正時代にフランスの施設を参考に作られた砂防施設があります。19段のフランス式階段えん堤工は、急勾配の川の護岸と河床に割石を敷きつめて作った砂防の歴史に残る施設です。急な流れを階段状にすることで流れをゆるめています。
工事前は乱伐などで山が荒れて、幾度となく水害が起こっていましたが、今では山腹への植林なども進み、流域も自然豊かな景観を見せています。 |
付帯施設の有無 |
トイレ、休憩所有り。キャンプ場も整備されている。 |
学習のポイント |
牛伏川では江戸時代に幾度となく水害が起こり、対策が必要となっていました。そのため明治時代に内務省の直轄事業がはじまり、その後長野県に引き継がれました。災害を防ぐために危険と隣り合わせで石を急斜面に張り、木を植え続けました。そんな人々の願いも美しさの中に見ることができるはずです。
また、石堰堤工、土堰堤工、護岸工、柵止工、谷止工、水通工、水路張石など17種の工法が施工され、多様な砂防工法を見学することができます。それぞれ工法に特徴があり人々の工夫・努力のあとも知ることができます。この一帯は「牛伏川砂防学習ゾーン」として整備されています。 |
付近の見学コース |
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松本市内の牛伏川 市街地で田川と合流して流れる川も、昔はたびたび氾濫しました。上流部と合わせて市内の川も見学して比較しましょう。 |
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