施設の場所 |
国道148号線の大糸線・中土駅から北に約4km |
施設の概要・特徴 |
日本三大崩壊地の一つといわれる稗田山(ひえだやま)は、現在も崩壊を続け、浦川に流れ込み大量の土砂を下流に吐き出しつづけています。浦川スーパー暗渠砂防えん堤は、こうした土砂を調節する役割を担う日本で最大・最新の施設です。通常時には、土砂を下流に少しずつ流し、大雨などで異常に土砂が出たときには、下流に一気に大量の土砂が流出しないよう調節する機能を持っています。 |
付帯施設の有無 |
なし |
学習のポイント |
日本三大崩壊地の一つ、稗田山
稗田山は姫川に流れ込んでいる浦川の上流にある山ですが、山が大きく崩壊していて、現在も多量の土砂が下流に流出し続けています。1726年には金山沢で崩壊があり、1911年には大崩壊によって姫川をせき止めて、それを原因とする大洪水を起こしています。稗田山の地質が崩壊しやすいために起こった災害です。崩壊地の様子は、太古から成長と崩壊を繰り返す大地の息づかいと、その力の大きさを実感させる迫力をもっています。
山の崩壊が続くこの地域では、崩壊した土石による災害を防ぐための砂防施設や災害監視システムの整備が続けられています。
日本の主な大崩壊地としては、富士山の大沢崩れ、立山の鳶山(とびやま)崩れ、静岡県の大谷(おおや)崩れ、山梨県の七面山(しちめんざん)、長崎県雲仙の眉山(まゆやま)などがあります。 |
付近の見学コース |
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金谷橋と稗田山大崩壊 浦川を上流に向かうと、稗田山の大崩壊地を眼前に見ることが出来ます。 |
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来馬地区と恐竜足跡 来馬地区の川原の下には明治時代の宿場町が埋まっているといわれます。また姫川の崖には中生代下部ジュラ紀の地層があります。このあたりでは恐竜の歯や恐竜足跡も発見されています。 |
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