釜ヶ淵上流砂防えん堤
梓川流域・安曇村
施設の場所
国道158号線、上高地に通じる釜トンネル近く
施設の概要・特徴
上高地では昭和7年(1932)から砂防工事が始まりました。釜ヶ淵上流砂防えん堤は昭和19年、高さ29m、長さ79mの日本初のアーチ式ダムとして完成しました。上高地の玄関口に位置し、焼岳四堀沢や上流域からの流下する膨大な土砂流出を防止(調節)します。
付帯施設の有無
なし
学習のポイント
昭和初期の砂防技術の総力を結集して築造された、わが国初のアーチ式砂防えん堤です。ダム全体の石積技術の優秀さはもちろん、現在では景観にすっかり溶け込んでいます。その様子は当時の設計や施工技術の高さを物語っています。
付近の見学コース
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上高地と温泉
上高地に向かう途中、沢渡の先に坂巻温泉、中ノ湯温泉があり、大地の活動が実感できます。
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上高地に入ったところからは、岩山が特徴の穂高連峰と森林が覆う大滝山が見えます。
焼岳の崩壊しやすい山腹からは大量の土砂が出ています。
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