1.「7.11豪雨災害」の概要
 10年前、梅雨末期の豪雨がこの地を襲い、局地的には400mmの連続雨量を記録しました。姫川流域では、全流域で山地崩壊・土石流・地すべり・渓岸崩壊等が発生し、19集落・425世帯が孤立、本川の河岸崩壊や支川から本川に大量の土砂が流れ込み、著しいところでは河床が10m以上も上昇、大糸線も基礎から破壊され2年4ヶ月にわたり不通となりました。さらに、大量の土砂を伴った大洪水により下流の糸魚川市では堤防が欠壊し、全半壊の家屋54棟、浸水家屋450棟という大災害となりました。
 しかしながら、白馬村・小谷村では土砂災害による犠牲者は一人も出ていません。

平成7年7月11日
(小谷村大網地区付近)

姫川温泉の被害

・災害写真


@災害前の姫川温泉

A激流に流され土石流に埋まった姫川温泉

B現在の姫川温泉
2.「7.11豪雨災害」10周年事業実行委員会の設置
 災害後、各方面での復旧工事が進み歳月の経過とともに災害の傷跡と同様に住民の防災意識も徐々に薄れてしまう懸念があります。また、防災対策により流域の安全度は向上しているものの、例えば100mmを超える時間雨量の発生頻度が近年高まっているなど土砂災害の危険度はより増している現状があります。そこで、@防災対策の必要性を流域住民に再度周知する。A災害体験のない子ども達に土砂災害の怖さと備えの必要性を伝承する。この2点を主眼に「7.11豪雨災害」10周年事業実行委員会を関係の国・県・市町村等で設置し、実行しました。


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