焼岳は、数千年〜千数百年の間隔でマグマの噴出を繰り返していました。約2,000年前には、中尾火砕流が発生したと考えられます。近年では、泥流により梓川が堰きとめられ大正池が形成された1915年(大正4年)の噴火、約1年間の継続的活動により足洗谷で泥流が発生した1925年(大正14年)の噴火、噴石により2人が負傷した1962年(昭和37年)の噴火などの水蒸気爆発が多数あります。さらに、現在も噴気活動を続けています。
 このように焼岳は、噴火を繰り返してきた若い活火山であるため、今後も再び噴火する可能性があります。
年代 主な活動状況
1962年
(昭和37年)

1925年
(大正14年)

1915年
(大正4年)

1907年
(明治40年)
・噴石により2人が負傷


・足洗谷で泥流発生


・泥流流下による大正池の形成


・水蒸気爆発の活発化
(明治40〜昭和14年までほぼ毎年噴火)
約2,000年前


約5,000年前
・中尾火砕流の発生
・溶岩ドームの形成

・下堀沢溶岩の噴出
<1925年(大正14年)の噴火>
<1962年(昭和37年)の噴火>


 焼岳火山噴火に備えて、このマップに記載されている内容を普段からよく読んで、焼岳が噴火した場合にはあわてず落ち着いて行動するように心がけましょう。
【備えよう、防災用具】
 次のものをリュックサックに入れて準備しましょう
  □飲料水・食料
  □ヘルメット・防災頭巾
  □マスク
  □防災具
  □雨具
  □ラジオ
  □懐中電灯
  □救急医療品・常備薬
 次のものはすぐに持ち出せるように準備しましょう
  □携帯電話
  □衣類、タオル
  □お金・貴重品
【避難時のお願い】
  § お年寄りや子供、身体の不自由な人を助けましょう
  § 土地に不慣れな人を助けましょう