域づくりと一体となって、地域活性化を担う砂防事業をめざしています。

鹿島川砂防林整備事業
(長野県大町市)


 鹿島川上流では、土砂防止流出対策の砂防ダム整備事業が進められています。一方、中流域は河床勾配が緩く、蛇行しているため、河岸が浸食され土砂が堆積し、流出・供給を繰り返して下流の大町市に被害を及ぼしてきました。「鹿島川砂防林整備事業」は、広い河床を利用し、自然の調節機能をもつ遊砂地空間を確保する床固工群や、背後地の渓畔林を砂防林として活用しようとする砂防施設整備計画です。
 大町市の「地域づくり」に寄与できる事業として、地域住民、学識経験者などによる協議会を設け、砂防林事業の具体的な構想について話し合いを進めています。


野麦峠流路工(長野県奈川村)

 奈川村では野麦峠周辺を「ヒストリーゾーン」として、歴史と自然の回廊ゾーンに位置づけ、地域活性化事業を展開する構想が進められています。この構想の核となる「野麦峠流路工」は、地域の計画を十分に反映させるとともに、現況の豊かな親水性や既住の施設を活かした「人と自然にやさしい流路工」を目指した整備がなされています。

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