平成26年度 出し平ダム・宇奈月ダムの連携排砂について(速報)
今年度の連携排砂等は、7月14日~16日の連携排砂の実施をもって終了しました。この連携排砂では、出し平ダム流入量が少ない流量のなかで同ダムの目標排砂量32万m3を排砂できたことを確認しました。
この時の環境調査の値は、概ねこれまでの観測結果の範囲内でした。
この時の環境調査の値は、概ねこれまでの観測結果の範囲内でした。
- 1.連携排砂時の流量について(7月17日にお知らせ済み)
- 今回、それぞれのダムピーク流入量は、出し平ダムで289m3/s、宇奈月ダムでは296m3/sでありましたが、これらはこれまで連携排砂を実施したなかで、宇奈月ダムは最も少ない、出し平ダムでは最も少ない流入量から2番目の規模でした。
- なお、この時の累計降雨量は、平野部に近い宇奈月ダムで42mm と少なく、山岳部の欅平では70mmと全体的にやや少ない降雨でしたが、連携排砂等の実施基準の出し平ダムの流入量250m3/s を越えたことから実施に至ったものです。
- 2.出し平ダム排砂量と宇奈月ダム堆砂量の変化について(今回お知らせ)
- 出し平ダムは、目標排砂量※132万m3と同じ32万m3の排砂を実施することができました。
- なお宇奈月ダムは、目標排砂量を設定しておりませんが、平成25 年通砂後から約11万m3の堆積(平成26年5月測量と比較すると約3万m3減少)し、堆砂量※2は721万m3(堆砂率※360%)でした。
- 【参考】
- 連携排砂が始まった平成13年から平成25年までの出し平ダムにおける年間排砂量は平均で約29万m3でした。
- ※1:
- 目標排砂量は、平成25 年排砂直後から平成26 年5 月までに堆積した土砂量としています
- ※2:
- 堆砂量は宇奈月ダム湖に堆積した土砂量
- ※3:
- 堆砂率は、計画堆砂量(1200万m3)に対する、堆砂量(721万m3)の進行割合を示すものです
- 3.主な環境調査(水質・底質)の途中経過について(今回お知らせ)
- 連携排砂の実施に伴い、出し平ダムから海域の間において、環境調査(水質・底質)を実施した結果、宇奈月ダム直下のSS 観測最大値は、過去最高の77,000mg/lとなりましたが、下流の愛本地点は過去最高の4割程度の22,000mg/lとなっています。
- それ以外は、ダム貯水池、河川、海域ともに、概ね過去の測定値の範囲内でした。
- 4.今後の予定について(今回お知らせ)
- 今回、お知らせさせていただきました主な環境調査結果の考察や環境緩和策等については、今後11月まで予定している定期調査結果を踏まえてとりまとめを行い、その後の「黒部川ダム排砂評価委員会」(平成27年1月開催予定)にお諮りする段階で公表する予定です。
- (添付資料)
- ・今回発表 平成26年7月連携排砂の実施結果について ・・・・・・・・・・・・添付資料-1
- なお、添付資料につきましては、国土交通省黒部河川事務所ホームページ
「宇奈月ダム・排砂関連情報」(http://www.kurobe.go.jp/haisa/haisa.cgi)
にも掲載しておりますので、そちらをご覧下さい。