下新川海岸は、幾多の高波の来襲に見舞われるとともに、浸食の進行とあいまって、これまで数々の越波被害を被ってきました。
このような中、平成20年2月24日、低気圧による激しい高波により、富山湾東部に位置する下新川海岸において海岸堤防において海岸堤防等の被災、越波等による住家の破壊や浸水被害等が発生しました。
このため、国土交通省では「高波災害対策検討委員会」を設置し、高波や越波の発生メカニズム、浸水前後の避難行動や情報伝達等について検証し、下新川海岸における対策を検討し、今後のハード及びソフト両面で海岸保全や水防などの減災対策の在り方を検討し、本年8月に中間取りまとめがなされたところです。
中間取りまとめでは、「関係機関及び地域住民による効果的な水防活動を実施するため、下新川海岸を水防法に基づく水防警報海岸に指定」、「水防警報の発令基準、水防団等の活動や水防訓練の内容の具体的検討」など、水防活動や警戒避難のための関係機関相互の情報連絡共有、住民の皆様への周知などの重要性が提言されたところです。
このため、下新川海岸の防災体制の確立に向け、関係各機関相互の連絡体制や水防計画、計画避難基準等を策定し、高波時に迅速な水防活動を実施し、越波による災害軽減を目的に、「下新川海岸水防連絡会」を設置するものです。 |