黒部川Field Reports No.96   




環境調査に新戦力


    国土交通省北陸地方整備局に導入された水中探査ロボットの試験運用が5月15日、宇奈月町にある宇奈月ダムで行われました。
  この水中探査ロボットは、北陸地方整備局管内のダム貯水池、海岸域、河川、湖沼における堆砂状況や水質計測、水中や湖底面の画像収集など環境情報を広く調査・観測するためのものです。
  ロボットは全長2.63メートル、重さ280kgで、水深400メートルまで潜水することができ、湖底カメラや水温や濁度、溶存酸素量(DO)などを計測できるセンサーを搭載しています。また、GPS(全地球測位システム)で位置を確認しながら水面上の船からロボットを自動操縦でき、画像やデータを無線で陸上のモニター局に送ることができます。
  このロボットは、宇奈月ダムと出し平ダムの連携排砂前後の環境調査や富山湾の海底調査にも活用される予定です。
  試験運用では、潜水方法の操作や泥を取るアームの動かし方、画像送信の機能などをチェックし、その後、今月いっぱいで排砂前の調査を実施する予定です。

水中探査ロボット全景 吊り降ろし作業状況
自動航行状況 水中探査ロボット撮影による湖底状況


02/05/22

報告 : 土砂管理課 T.O