黒部川Field Reports No.032

宇奈月ダムが自然流下を開始し排砂を実施中!!

水位低下中であった宇奈月ダムH13年6月21日AM5:00自然流下

 平成13年6月20日20時より出し平ダムとの連携排砂を実施していた宇奈月ダムが排砂ゲートを開けて「自然な形」で土砂を流し川の水の勢いで土砂を流す「自然流下」状態に6月21日5時になった。
 上流の出し平ダムが6月19日9時に自然流下を開始したが宇奈月ダムの水位低下は、予想以上の降雨に思ったように水位が下がらず大幅に遅れた。
 黒部工事事務所では、排砂中の河川の水質調査や地下水質の調査、河川パトロール等の環境調査を定期的に行っています。
 上流の出し平ダムが平成3年に始めて排砂を行ってから今回で9回目の排砂となります。平成3年の第1回の排砂は、出し平ダム(関西電力)が昭和60年7月に完成してから6年間ためた土砂を流したため土砂が変質し環境問題がクローズアップされた為に、この経験を活かされて毎年、土砂が変質しない先に自然に近い形で排砂を実施してきています。
 今回は、下流に完成している宇奈月ダム(国土交通省)との連携排砂となり環境が心配されていましたが排砂時の水質測定の結果からは、過去の数値より低い値を示しており関係者は、安堵しており引き続き調査を行っていきます。

自然流下で排砂中の宇奈月ダム
 
排砂中の宇奈月ダム排砂ゲート上流部
 
排砂中の宇奈月ダム貯水池上流部
(尾ノ沼より上流)
排砂中の宇奈月ダムの排砂ゲート下流部
 

黒部川河口部の状況

 

 今から21年前の昭和55年5月において黒部川上流祖母谷(硫黄沢)において40万立方メートルの土砂崩壊が発生し、黒部川扇状地の水田等に流入し被害が発生したように、黒部川は全国有数の崩壊地面積比率で崩壊地が流域の5%強で約7,000ヶ所程度の崩壊があると言われています。
 当時は、出し平ダムも宇奈月ダムも建設されていません。このように黒部川においては、ダム建設以前より土砂流出により下流を悩ませていたと言えます。
01/06/21
報告 : 調査課 K . M