黒部川Field Reports No.0149




 平成14年10月22日(火曜日)に黒部市石田小学校の先生2人と生徒7人が黒部工事事務所に来所され石田小学校の黒瀬川や近くの用水に昔は、ホタルをたくさん見ることが出来たが最近、見ることが少なくなったと言うことで総合学習の一貫としてホタルの生息環境を調査しホタルも住める川づくりを目指して取り組みたいと学習に訪れました。
 黒部工事事務所で平成元年度と平成2年度に北陸技術事務所富山出張所と連携して『ホタルも住める川づくり』として取り組んだ経験もあり当時の経験した人もいた事よりゲンジボタルとヘイケボタルの違いやメス、オスの見分け方、人工飼育の仕方、ホタルの餌となるカワニナの飼育方法などを子供達が取り組もうとして質問をあらかじめ紙に書いてきてひとつひとつの質問に対して経験をもとに教えてあげました。平成元年度と平成2年度には、北陸技術事務所富山出張所で人工飼育したゲンジボタルの幼虫と餌となるカワニナを入善町にある墓ノ木自然公園内の水路に放流し6月頃に幻想的な光を放ち乱舞した様子などを当時の調査したときの報告書を見せたりしながら説明をし子供達は、熱心に聞きました。
 石田小学校では、これから人工飼育に取り組みホタルの生息環境を勉強していくもので人工ふ化となる成虫の時期は終わっている事と幼虫もふ化して数ヶ月しか経過してなく幼虫も小さく自然界からの採取は不可能な事より北陸技術事務所富山出張所にお願いして人工飼育しているゲンジボタルの幼虫を分けてもらい、この幼虫を飼育し生息環境を調べることから始めることになりました。子供達がこのホタルの生息環境を調査し継続していくことにより環境変化などで見ることの少なくなったゲンジボタルなどの乱舞が黒部市でもたくさん見られる事を祈りつつ黒部工事事務所としても協力していきたいものです。

石田小学校の児童、ホタルの生息環境の学習
ホタルの生息環境について質問する児童
熱心にホタルの人工飼育について聴く児童
ホタルの幼虫の写真を初めて見る児童
あらかじめ書いてきた質問書を読む児童
熱心に聞いた事をメモする状況
北陸技術事務所富山出張所発行のホタルパンフ
H元、H2当時の調査報告書にて説明
2002/10/25
報告 : 調査課 K .M